今日は、局所麻酔薬
キシロカインについて。
キシロカインといえば代表的な局所麻酔薬ですが、おなじキシロカインでも何種類かの製品があって、手術や目的によって使い分けがなされています。
キシロカイン Xylocaine というのは商品名で、薬品名としては塩酸リドカインと言います。
作用機序:塩酸リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。
(医薬品添付文書より)
いちばん基本的な局所麻酔用キシロカイン製剤は、「1%キシロカイン」でしょうか。ふつう、キシロカインといったらコレを指す場合が多いと思います。樹脂でできたポリアンプルに入っていて、このタイプのポリアンプルは、シリンジの先端が直接ささるようになっているので、吸い上げのための18G注射針は不要です。
代表的な局所麻酔薬キシロカイン
左はもっとも一般的な1%キシロカイン。このほか0.5%、2%のものもある。右のバイアル瓶は1%Eキシロカイン。10万倍希釈エピネフリンが添加されている。こちらも0.5%と2%の製剤が存在する。2%Eキシロカインだけはエピネフリンの量が他とは違うので注意! エピネフリン入りは15℃以下の冷所で遮光保存。
◆ エピネフリン添加のキシロカインおなじ1%濃度のキシロカインでも、別に1%Eキシロカインというタイプが存在するので要注意です。このEというのが付くと、エピネフリンを添加してますよという意味(パッケージの表示ではエピレナミンと書かれていますが、エピネフリンのことです)。
エピネフリン ―― これは臨床的にもとても重要な薬なので、学生時代の薬理学でも