2017年06月29日

「学修成果レポート」書き方指南書 改訂 −学士(看護学)取得への途

例の学士(看護学)取得マニュアル本がまた改定されていました。

学位授与機構に提出する「学修成果レポート」の書き方に関する方のやつです。




合格したレポートのサンプル数が増えている以外に、あの宮子あずささんが執筆陣に参加しているのにはビックリ。

もしかしたら若い看護師さんはご存じないかもしれませんが、ナースのエッセイストの走りともいえる大御所です。

看護婦だからできること」などが有名。私も看護師になる前に読みました。

とても勉強熱心な方で、病院勤務とライターとしての仕事の傍ら準学士、学士、修士、博士を取得していった過程がブログにまとめられています。






さて、今回、その宮子さんが書かれていたのが、病院でやらされる看護研究と研究論文は違うという話。

臨床の看護研究は、「業務改善」を目標としているから先行研究のリサーチという視点が弱いという指摘がされていました。

現場ですでに行った看護研究を、学士取得の学習成果として出す場合は、先行研究レビューでページ数を増すとともに、質の高い研究論文を多く読むことで「型」を学び、体裁を整えるといいですよ、という内容でした。

病院や大学で研究指導もしている宮子さんならでの解説とアドバイス、説得力がありました。



今回、初めて知ったのですが、大学評価・学位授与機構、また組織名称が変わったんですね。

今は、正しくは 独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構 というらしいです。


学位授与事業に関しては、なにも変わっていないようなので一安心。


私も次回は、4つ目の学位として学士(教育)取得を狙っています。(いつになることやら)




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2016年11月04日

社会人学生として、学割の恩恵を満喫する

久々に学位絡みの話です。

独立行政法人大学評価・学位授与機構に申請して学士(看護学)を取得するのに、積み上げ単位を取るには放送大学が便利なのですが、学位取得後も私は放送大学に再入学して、学籍を保持しています。

放送大学は一度卒業しても「コース」を変えて再入学すれば、全部で6回卒業できるんです。(1回卒業すると、その後の入学は編入扱いになってしまうので、4年×6回=24年ではなく、4年+2年×5回=14年が最大在籍年数になりますが。)

私の場合、最初は放送大学教養学部教養学科「生活と福祉」コースに入学して、31単位を取った後は退学手続きして、学位授与機構に学士(看護学)を申請(在学中は申請できないので)。看護学士を取得できた後に再入学して、「生活と福祉」コースを卒業して学士(教養)を取得。そのあと放送大学教養学部教養学科「教育と心理」コースに再入学して今に至ります。

今となっては、学位取得が目的ではないので、身分としての「学生」を長期維持するために、あえてガツガツと単位は取らずに在籍可能期間ギリギリ延長を目指して、学生生活を続けています。

社会人をしながら、学生を続けるメリットってけっこう大きくて、学生って優遇されているなぁとつくづく感じます。

1.学術集会参加費用

看護師だと学会に入っていることが多いと思いますが、学会によっては学生会員という制度があったりします。また学術集会の参加費も、学生だと安い金額設定されていることが多く、学会によっては学生は無料ということも!

最近、締め付けが厳しくなってきていて、社会人学生は除く、というルールも増えてきましたが、いろんな学会をつまみ食いしたい場合に大学生の学籍を持っていることは有利に働く場合があります。

2.学割

放送大学でも全科履修生であれば、学生証が交付されます。学生証があれば映画館とか美術館とか、学割が効きます。それ自体、微々たる額ではありますが、大きいのはパソコン・ソフトやApple Storeでの学割です。

例えば、マイクロソフト社のOffice(WordとかExcelとか)のProfessional版をふつうに買うと、5,9800円しますが、学生なら、これが25,800円になります。

私はPhotoshopやIllustratorといったAdobeの画像処理ソフトを多用しているのですが、10万円オーバーのものが数万円で買えるとなると、ソフト購入のためだけに入学金を払ってもいいというくらいになります。

3.Amazon Student

日常的に使えてお得感が強いのは、Amazon Studentかなと思います。

これはネット書店の Amazon.co.jp の会員サービス、Amazon Prime の学割版+α で、学生だけが入会できるサービスです。

 ・書籍10%ポイント還元
 ・送料無料
 ・お急ぎ便無料
 ・映画・動画配信サービス無料
 ・音楽配信サービス無料
 ・オンラインストレージ(写真やファイルの保存)無料
 ・電子書籍月1冊無料

今年になってアマゾンの送料無料が廃止されて2000円以下の買い物の場合は送料がかかってしまうようになりました。でもAmazon Studentなら、購入金額にかぎらず送料無料ですし、「お急ぎ便」の手数料もかかりませんので、発注して翌日到着する快適さは絶大です。

Amazon Student特有のメリットして、本を1割引きで買えることがあります。アマゾン・ポイントでの還元になりますが、これは大きいですよね。特に医療系の本は5、6千円することは珍しくありませんので、5、600円引きで買えるというのは絶大な魅力です。

あと、映画が見放題とか、音楽配信サービスも魅力的。

最初の6ヶ月以降は年額1,900円が発生しますが、アマゾン・プライムの3,900円からすると得です。特に書籍の1割引きはプライムにはありませんので、学生ならではの特典ですね。年額19,000円以上、本を買う人はまちがいなく元がとれますし、後は映画配信とかの付帯サービスでの価値をどれだけ感じるか、でしょうね。

入学後4年間は資格を維持できるというのもポイントで、卒業しても4年間はサービスの恩恵を受けられます。

そういった意味でも、現役の学生さんであっても、卒業前にぜひ加入しておくべきサービスかなと思います。


学生というと、半人前の象徴みたいな印象もありますが、社会的に優遇は半端ないものがあります。社会人であっても通信制大学の学生になることで、いろいろな恩恵にあずかれますので、社会人大学生、おすすめです。






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2015年01月31日

学士(看護学)の取得を目指す方へ

学士(看護学)の取得を目指す方へ(放送大学)


放送大学の学習センターで配布されている資料。

放送大学を卒業しても、学士(教養)しか取れませんが、看護学に関連した31単位(16教科)を取得して、独立行政法人 大学評価・学位授与機構に申請して試験を受けると、看護大学卒業とおなじ学士(看護学)が取得できます。

その手順を書いた資料。

迷いがちな、どの教科を履修するとよいかも一覧にまとめてあります。

各都道府県にある放送大学学習センターで無料でもらえますから、興味がある方はぜひどうぞ。(学生じゃない人でももらえます)

右側の資料は、看護学以外の学士の取り方も載ってます。

理学療法士、作業療法士、診療放射線技師、臨床検査技師の専門学校を卒業した人も、看護と同じように学士(保健衛生学)を取得できます。

あとは、全く関係ないところだと、学士(経営学)とか学士(教育)、学士(経済学)なんかは、実習などの要件がありませんので、看護師でも狙えるんじゃないでしょうか?

私は4つ目の学士として学士(教育学)を狙っているところです。


蛇足ですが、表紙のナースの髪型、イケてませんね(苦笑)







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2014年12月25日

看護大学教員の学位

気づけば改訂版が出てました。

息が長いですねぇ。

私も学士(看護学)を取得してから7年目になります。
この本の初版にはお世話になりました。



なにげに私も今は大学の教員をしていますが、最低限の看護学の学士があってのことです。(その先を目指さないと、今の職場にはいつづけられないのですが、、、)

同僚の中でも意外と学位授与機構の看護学士出身の人が多いのは、看護大学教員になってみての驚きでしたね。


看護大学の教員の学位はけっこうバラバラでおもしろいです。

教授はさすがに博士ですが、准教授は修士だけの方も少なくありません。

中には修士も学士ももたないで、准教授や講師になっている人もいますが、バックグラウンドを聞いてみると、有名病院の元看護部長だったりとか。

そんな実務での実績(?)で大学教員になれてしまうのが看護学部。
私もたまたまのタイミングとコネのおかげです。

他学部では、特に理系分野では最下層の助手であっても博士があたりまえ、ということからすれば、大学教員を目指す人にはいい分野ですよね。学士しかない私でももぐりこめてしまったわけですから。最近、特に看護学部が乱立していますから、しばらくはこんな状態が続きそうです。

それでも、やがては博士がないと講師以上にはなれないというような時代にシフトしていくんでしょうね。

博士といえばおもしろいのは、看護大学の教授の学位を見ると、看護学で博士を取っている人は多くはないという点です。

まあ、当時は看護学の博士課程なんてなかったのであたりまえなのですが、例えば、日本看護協会の会長さんは経済学博士です。修士課程も経済学だったみたいですね。

このあたりもそろそろ世代交代な感じで、今後は修士(看護学)、博士(看護学)が求められるようになるのかもしれません。

今なら看護師免許があれば、看護学に限らず、なんでもいいから修士や博士の学位を持っていれば、大学教員を続けられます。こんないい時代のうちに私も足もとを固めなければ、と思っています。





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2014年02月23日

放送大学卒業、そして4月から再入学

最近、書いてなかったけど、学士(看護学)取得関連の話。

この3月でいよいよ放送大学を卒業することになりました。
もともと放送大学は、学位授与機構に学士(看護学)を申請するために必要な「積み上げ単位」を取得するのが目的でしたから、卒業は考えていませんでした。

なので、申請に必要な31単位を1年で習得したら、放送大学はさくっと退学。

その後、学位授与機構に申請を出して、試験を経て学士(看護学)を取得したのでした。

どこかの大学に学籍が残っていると、学位授与機構への申請はできない決まりになっているので、わざわざ退学という手続きを踏んだのですが、科目履修生とか選科履修生という形ではなく、あえて正規入学をしたのだから、、、という思いもあり、その後、すぐに再入学。

ほんとに申請のためだけに一時的に退学した、みたいな感じでした。

特に放送大学で学ぶものもなかったのですが、学生という身分は利用価値が高いし、正直なところ学割目的でダラダラと在籍を続けたみたいなところもあります。

それも限界、あと1教科で卒業というところで、あえて試験を落として卒業を先延ばしにすることも考えましたが、まあ、せっかくなので一度卒業してみるか、ということで、この2月に単位認定試験を受験。

あっさり合格で卒業が決まった、という次第です。

これで、学士は3つ目、取得。

放送大学卒業で取れるのは学士(教養)ということで、これで晴れて私も教養人になれました。(笑)

学士ばっかいくつも持っていてもなんの意味もないのですが、性懲りもなく、卒業が決まったと同時に、次の4月から放送大学に再入学の申請をしちゃいました。

放送大学は教養学部のみの単科大学ですが、その中で専攻が6つに分かれています。今回私が卒業したのは「生活と福祉」専攻で、その他の専攻を選べば再入学できます。つまり最大で6回、放送大学に入学し、卒業することができるんです。

そこで、今回は「心理と教育」専攻を選んで入学願書を出しました。

放送大学には入学試験はありませんから、これでほぼ自動的に4月から放送大学の新入生。

ということで、まだまだ学生生活を謳歌します。

看護師であり、学生であるメリット。その最大のものは学会参加費の学割。1万円以上する参加費が無料になるところもあるんですよね。いろんな学術集会をつまみ食い。



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2012年08月13日

学士ってなに?【大学評価・学位授与機構】

私が商売ネタにできるジャンルと言えば、BLSとファーストエイド、それと本職である手術室看護あたりが中心ですが、ここ数年、どういうわけだか大学評価・学位授与機構を使っての学士(看護学)取得に関する講演依頼が続いています。ついこの間も。

ということで、せっかくなので今日は久々にそんなネタを。まずは、学士とはなにかというお話です。



学士というのは修士や博士と同じ「学位」です。日本ではふつう大学を卒業すると与えられるものです。日本だと○○大学の○○学部を卒業しました、とか表現されることが多いですが、国際的には出身大学がどことか卒業したのかどうかはあまり関係なく、その分野での学士を持っているかどうかが問題にされることが多いようです。

そんな学士は大学を卒業しなくても取得できます。

日本で学士の称号を認定・発行できる機関は、いわゆる「大学」ですが、それ以外にもうひとつ元国立機関で、今は独立行政法人になっている大学評価・学位授与機構も、その名の通り、学位を発行できることになっています。

独立行政法人 大学評価・学位授与機構といっても馴染みがないかも知れませんが、ナースに関係するところだと例えば国立看護大学校の卒業生は学位授与機構から学位の発行を受けています。

というのは、国立看護大学校は大学校であって文部科学省所轄の「大学」ではありません。ですから学位は発行できません。

そのため、国立看護大学校の学生が、学位が欲しいとおもったら卒業後に独立行政法人 大学評価・学位授与機構に申請をして審査を受けて学士(看護学)を取得するという手順を踏んでいます。

ということで、一応看護界ではエリートとされる看護大学校卒業の人は、正確には「大卒」ではないのです。知ってました?

で、この学位の申請はいわゆる専門学校や短大卒業の人でもできます。さらに言えば准看を経由して2年制過程を経て看護師免許を取ったきたいわゆる進学コースの人もたいていの場合は申請できるんです。

必要なのは、大卒相当として足りない授業単位を取得することと、学修成果レポートと呼ばれる論文の審査、そして最後に論述式の筆記試験に合格すること。

この3つのプロセスを踏めば、わざわざ全日制の看護学部とか看護学科に編入しなくても学士(看護学)の学位を取ることができます。かかる期間は無理して急げば半年ちょっと、私の場合ですと1年ちょっとで取得にこぎ着けました。

フルタイムで働きながらで全然OK。生活パターンを変える必要はありませんし、論文以外はさほど苦労した思いはありません。費用も科目履修で31単位取るための学費として20万円ちょっとくらいと、審査費用で合わせて25万円程度。

余裕があったら、次回は単位取得について、もう少し詳しく書こうと思います。一言で言えば全国どこでも入学できる放送大学の科目履修で16教科、医療に関係してそうな科目を取ればOKというお話です。


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2012年01月16日

放送大学で学士(看護学)取得のプレゼンをしてきました

放送大学さんからお呼ばれして、イベントでちょっとしたプレゼンテーションをしてきました。

テーマはナースのキャリアアップ。中でも学士(看護学)の取得方法についてあれこれお話させていただきました。

実はこれで3回目なんですが、いま放送大学の学生の15パーセントは看護職だそうで、放送大学と学位授与機構を使って学士(看護学)を取るのがかなりブームになっている模様。

放送大学としても放送大学卒業ではなく、学士(看護学)狙いの人を歓迎していて、看護職のための放送大学利用法の説明会をしょっちゅう開いています。

それで学士取得経験者ということで、どういうわけだかちょこちょこ呼ばれるようになりました。



今日、私が皆さんにお伝えしたのは、専門学校卒のナースが放送大学+学位授与機構で学士(看護学)の学位を取得するのは決してハードルの高いことではないということ。

すでに実力としては学士レベルにあるのを、後追いで認定してもらうようなもの。

そんな話をさせてもらいました。

そもそも、考えてみればそうですよね。大学を出ても専門学校を出ても免許は同じ。国家資格を出す厚生労働省から見れば大卒も専門学校卒もまったく同じ価値があるわけです。

大学は4年間ですが、一般教養という看護とは別の必修科目が多かったり、保健師の勉強も含んでの4年間ですから、看護という中身で言ったら専門学校となんら変わりません。たまたま大学に入ったか専門学校に入ったかという違いだけで看護師としての中身は実は変わらないんです。

ナースの実力としては大卒と同じでも、足りないのが法律で決まった大学卒業要件で必要な書類上の勉強した時間、つまり単位です、これをそろえてあげれば、学位が発行されるというのは、まあ自然な話。

この学士(看護学)発行に必要な追加の単位を放送大学で取得するわけですが、その中身は基礎看護学だったり、解剖生理学だったり、看護師としてはすでに履修済みの内容が中心ですから、さほど勉強しなくても試験に合格できます。

なにか大卒レベルで難しいことをしなくちゃいけないなんてことはありません。

すでに皆さんは大卒と変わらない仕事をしているわけですから、その実力を後付けで認定してもらうのが、学位授与機構での学士を取ることの意味。

ということで、「肩肘張らずに気軽にやってみよう!」というのがメインメッセージ。

ナースのキャリアアップというと認定看護師というイメージがありますが、認定看護師になるのも、資格を維持するのも結構大変です。仕事休んだり、引っ越したり、学費や教材費諸々で出費は数百万円。たいていの場合、家庭を犠牲にせざるを得ません。それに対して、この学位取得はほとんどリスクがありません。経費として25万円程度はかかってしまいますが、ほとんど生活には影響を与えません。

学士がなんの役に立つかと言われれば、転職の時大卒扱いになるとか、海外移住のときのポイントが大きいとか、そうたいした事はないかもしれませんが、看護に限らず、自身の学歴として一生ついてくるものです。

ちょっとした労力でもらえるならもらっちゃおうというそんな軽いノリでサクット取っちゃったらどう? なんて事が伝わっているといいのですが。



今日も質問がいろいろありましたが、放送大学+学位授与機構で学士(看護学)取得することに興味がある方は過去ログを見てみてくださいね。

それと学士取得のガイドブックが2冊とも改定されたようです。とりあえずこれもmustです。まずは「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」を読むと全体像から積み上げ単位取得までのことは分かります。

学習成果レポート(卒論みたいなもの)を書く段になったら、続編の「短大・専門学校卒ナースがもっと簡単に看護大卒になれる本」の方にレポートのテーマ選びとか書き方、合格レポートの実録などが載ってます。

短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本 改訂新版 総予算25万円で看護学士に!大学評価・学位授与機構活用法        短大・専門学校卒ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本 増補改訂3版 ─2週間で書ける学修成果レポート!大学評価・学位授与機構で学士(看護学)をめざす




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2009年08月05日

改訂新版「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」看護学士取得

すっかりこのブログのサブテーマのひとつになっている学士(看護学)取得の話題ですが、私が看護学士取得に乗り出すようになって、もう3年近いの月日が経ってしまいました。

通信制大学で単位を積み上げて、学位授与機構にするという方法は昔からありましたが、ここまでメジャーになったのは、なんと言っても「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」のおかげでしょう。

難解な学位授与機構申請の方法をわかりやすく解説してくれたガイドブックがなければ、看護師の間で学位取得がここまではやることはなかったと思います。

そんな「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」の改訂版がつい先日、発売開始になりました。



以前とはサブタイトルが少し変わって、「総予算25万円で看護学士に!大学評価・学位授与機構活用法」となっています。前回は20万円でしたが、放送大学の学費値上げで、こうなってしまったのだとか(笑)

それでも、情報量は以前にも増して、放送大学以外で単位を積み上げる方法についてもかなり詳しく書かれています。最近の看護協会ニュースの広告を見ると、通信制大学の中には「学士(看護学)取得コース」みたいな学位授与機構申請を前提としたパッケージカリキュラムを宣伝している大学が増えてきています。

その中でも放送大学を一押しというスタンスは変わらないのですが、大学によっては単位認定試験が全部インターネット上で家にいながらできる大学があったり、看護師免許を持っていると自動的に単位既得と見なしてくれて結果的に安く早く単位が積み上げられる大学があったりと、大学選びのリサーチも補強されていて便利です。

あらゆることが最新情報に補完されていて、ますます看護師の間で学士取得ブームが盛り上がりそうです。


あと、もう一点変わったのは、旧作の中ではすべて一冊にまとめられていた「学習成果レポート」作成方法のセクションが、独立して別の本になったというところでしょうか。

放送大学での単位取得は意外と簡単ですが、その先の論文作成の段階でつまづく人が多かったようで、論文作成の部分に関しては詳細な解説本として別に切り分けられました。



ということで、この2冊をもって、学位取得を目指す人のパーフェクトガイドのできあがり、という構図のようです。


まずは改訂新版「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」で、看護学士取得のプロセスと、通信大学の選定・入学・単位の取り方がカバーされています。

その後半年から1年後くらいでしょうか。学修成果レポートの作成と学位授与機構への申請を考えるようになったら、「短大・専門学校卒ナースがもっと簡単に看護大学卒になれる本 2週間で書ける学修成果レポート!大学評価・学位授与機構で学士(看護学)をめざす」を参考にして論文作成。

こんなふうに活用していくと、きっと誰でも簡単に学士(看護学)が取得できるはずです。

私なんかも、学修成果レポートはこんなもんでいいのかなと手探り状態でおっかなびっくり(?)書いたものですが、こんなふうに一つの指針があればずいぶんと書きやすいよなと思います。

いい時代になったものです。

ということで、有利な条件は整っています。
少しでも興味がある人はぜひ看護学士取得、目指してみてくださいね。



※その他看護学士取得関連の話題は こちら にまとめてあります。
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2009年05月17日

看護学士としての初仕事―大学非常勤講師

今日はとある大学の非常勤講師としての初仕事でした。

約100名の学生さんたちを相手に90分の講義。

いや〜、緊張しました。

思いのほか、学生さんたちの反応もよく、こちらからの問いかけに答えがきちんと返ってきてうれしかったです。

私自身は学生時代、そんな素直な学生だったかなぁと過去の自分へちょっと反省してみたり(笑)



それにしても看護専門学校卒の私が大学の教壇に立つようになるなんて、これも学士(看護学)を取っておいたからかもしれません。

経緯は複雑なので割愛しますが、もともととある大学の先生が私がネット上に発表していた文章に目を留めてくださったのがはじまりで、講師としての打診をうけました。その時点ではまだ看護学士は取れておらず、ただの専門学校卒ナース。

その後、大学に履歴書を送る段階ではギリギリ学位記が届きましたので、堂々と学歴に学位(看護学)と記載。

それで、晴れて大学の教授会(?)の審査をクリア、というわけです。

ふつう大学の専任教員であれば最低でも修士。でも非常勤ですから、もしかしたら学歴がなくてもOKだったのかもしれませんが、ここはひとつすべては学位のお陰ということにしておきたいと思います(笑)


いままで学士(看護学)取得の経緯を綴ってきて、その結末はまったく評価されず、自己満足に終わったと言うところで完結していました。

でも今は自信をもって語れます。

学士(看護学)を取ったら大学講師の仕事が舞い込んできました! と。

今後の可能性の広がりが楽しみです。



追伸: 皆さま、コメントに個別にお返事できずにゴメンナサイ!
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2009年03月29日

学士(看護学)を取るということ

一昨年から去年の約1年をかけて、学士(看護学)取得に取り組んだのですが、終わってみると意外とあっけなかったなぁと感じます。

2期に渡る放送大学での単位取得は、忙しかったのは単位認定試験の前日と当日だけでしたし、"学生に戻る"といっても日常生活は何にもかわりませんでした。

大学単位認定試験は、たいていの場合「常識」的な判断で解けますから苦労はあまりありません。でもどんな人でも学修成果レポート作成にはそれなりの努力は必要なはず。

そうなると、やっぱり看護学士取得でのいちばんのイベントは、学修成果レポート(≒学位認定論文・卒業論文)作成だったと思います。

学位授与機構で看護学士を取る場合のキモは、この論文作成にあるといっても過言ではないでしょう。


ちょっと話を一旦止めますが、学士(看護学)を取得することでどんなメリットがあるのでしょう?

いちばんわかりやすいのは、大卒扱いとなって勤務病院での俸給表が変わるというパターンですが、私の場合も含め、すでに在職中の人の場合はなかなかかなわないことが多いようです。(転職に関してはいい話もよく聞くのですが)

勤務病院が、看護学士取得を評価してくれなかった場合、学士取得の意味がないのかと言われれば、私はそんなことはないと断言します。


私が考える学位授与機構を通した学士取得のメリット。
それは「主張できるナースになれること」だと思っています。

これは、主に学修成果レポート作成のプロセスのことを言っているのですが、看護専門学校卒の看護師の場合、ケースレポート等で叙情的な長めの文章は書き慣れていても、ひとつのテーマを理論立てて組み立てて、長文レポートにまとめる訓練はほとんど行われていないはずです。

大学評価・学位授与機構ではA4レポート用紙で10〜17枚の学術論文形式の「学修成果レポート」の提出を課していますが、この作成過程で学べることは「自分の主張をいかに客観的に人に伝えるか」ということだと思うのです。

看護師として仕事をする上でいろいろ不満もあると思います。それを愚痴るのは誰でもできますが、それを「気付き」として業務改善につなげていくのは、病院組織の中ではなかなか難しいことです。

そんなとき、役立つのが「学修成果レポート」作成過程で身につける論理的思考とその表現方法だと思うのです。

これは私の場合ですけど、この4−5年間、所属の手術室や病院全体の様々な問題点を所属師長や安全対策委員会、職員課長などに訴えてきましたが、みんな話は聞いてくれますが「そうだね、それは難しい問題だね」というだけで、なかなか行動には移してくれません。

何回か言ってダメなら、最後は文章の形でまとめて提出します。すると意外とサラッとことが進んでいくんですよね。そこで学んだことは本当に何かを変えたければ口頭ではダメ。形に残る文書にしなければということでした。(このあたりの具体的な取り組みは「看護師の労働条件」の過去記事をご覧下さいな)

愚痴なら誰でも言えますが、それを文章にしようとすると、結局自分が何を言いたいのかわかっていないということがわかったりもします。そして本当に自分の主張が正当性があるのか、妥当なのかという点も自分自身に対して明白になります。

こうした思考過程はまさに学修成果レポート作成の初期段階と同じです。

さらに自分の主張の正当性を増すために、他の病院ではこうしているというのをわかってもらうために、似たような取り組みについての雑誌記事のコピーを添付したりするとより効果的です。

論文作成とまったく同じですね。

つまり、自分の主張を論理的に文章にまとめて根拠をもって人にプレゼンテーションできること。これが大卒レベルのひとつの指標だと思います。

それはなにも論文作成だけではなく、日頃の業務の中でも普通に活かせる意味のあるスキルです。

そうした思考訓練が、学修成果レポート作成というステップであり、それをクリアした人だけが学士認定を取れるというのは意味のあることだと思います。

何のために学士(看護学)取得を目指すのか、動機は人それぞれでなんでもいいと思います。

でも、それをクリアできたということは、アカデミックな意味で大卒レベルと認定されたわけですから、ただ証書(学位記)に満足するだけではなく、自然と身についたはずの論理的思考過程をぜひ活かしてほしいと思っています。

大卒ナースと専門学校卒ナース、どっちが仕事ができるかというような議論がよくありますが、臨床実務では違いはまったくないにしても、もしかしたら、病棟カンファレンスや、委員会の会議の場での発言やプレゼンテーションで、やっぱり「あの人は違う」というふうなことになるかも知れません。

せっかくの努力の結果を、どこかで活かせる場が見つかるといいですね。
posted by Metzenbaum at 14:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | 学士(看護学)取得
2009年02月01日

放送大学単位認定試験

どうも、ご無沙汰しております。

ここのところ、週末の度にAHA-BLSやACLSの講習で日本全国を飛び回っていますが、昨日・今日は地元で放送大学の単位認定試験。

去年8月に無事に学士(看護学)が取得できて、その申請の関係で放送大学は中退していたのですが、申請修了後の10月から再入学しました。


学士(看護学)に続いて、今度は放送大学卒業[学士(教養)]と、学位授与機構で学士(教育学)の取得を目指して、せっせと単位獲得に励んでいるところです。



もう3期目で、放送大学の単位認定試験にもすっかり慣れてきました。

例によって、放送授業は一切視聴してません。

言いにくいのですが、日々の学習もぜんぜん。。。

一夜漬けをするわけでもなく、いまは専ら当日だけの学習でどうにかやってます。

毎日コツコツとというのもいいんでしょうけど、私には性が合いません。

教科書を読むにしても、切羽詰まらないとダラダラと漫然としてしまってちっとも進まないので、最近は当日、テスト直前に集中的に教科書を読み込むことにしています。

そうするとすごく効率がいいです。

それでも1日に4−5教科というと、それなりに計画的にやらないと厳しいこともあります。

そこで、私なりの放送大学単位取得必勝法について、少々。

あくまで単位取得法ですから、マジメに勉強をしたい方には向きませんので、その点、ご理解の程をよろしく。


まず、余計な労力を使わず単位を取るなら、やっぱり単位が取りやすい教科を狙うのは当然のこと。

幸い、放送大学のシラバスには、過去の科目毎の平均点が載ってます。
平均点が高い教科はそれだけ試験が簡単、というひとつの目安となります。

それが表情報だとすれば、もうひとつ裏情報として放送大学の単位認定試験の過去問情報が集まっているサイトを見ると、試験の難易度や雰囲気がつかめます。

例えば、

「放送大学試験対策研究会」
 http://cyberconsul.com/enet/

とか。

こうした前情報を駆使して、確実に取れる科目を選ぶのが第一のポイントです。

続いてのポイントは、試験当日に勉強時間が確保できるように時間割を組むこと。

理想は、1教科おきに空き時間を作れるといいですね。

試験直前の限られた時間というのは、自分でも驚くほど集中力が高いです。
これは個人差があるかもしれませんが、私の場合、試験直前の1時間は平時の2−3時間分に相当するんじゃないかなという気がします。


以上のようにすると、半期のうち、放送大学のために必要な時間は、試験受験日と中間テスト(?)の回答に要する1日だけ、つまり2日間の時間的拘束だけで単位が取得できます。

私はこれまで放送大学で約40単位(今試験分は含まず)を取得していますが、そのために費やした時間は1年間のうち計6日です。

社会人だと働きながら大学を卒業するのは難しいとかよく聞きますが、そんなことは決してないと断言しちゃいましょう。

最後にちょっといいわけがましいことを書きますが、こんな単位取得のためだけの勉強法でもそれなりに生涯学習の効果はあります。

今回は教育学士狙いのため、まったく専門外の教育関係の単位を取っていますが、たった1時間の教科書読み込みでも、新しい考え方に触れて、自分の興味の幅が拡がってきているのを感じています。

特に心肺蘇生法の教育との絡みで成人教育・社会教育に興味があるのですが、今回の試験勉強を通して、日本の教育界での成人教育の位置づけの大枠は把握できたと思っています。

勉強とは何なのか? 既成観念で捉えがちですが、どんな勉強方法であってもそれは知の入り口であることは間違いありません。

肩肘張らずに人生のゲームとして、勉強を楽しみたいと思っています。


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2008年09月28日

学士(看護学)取得、その後

2008年8月27日付で、晴れて学士(看護学)の学位が取得できたわけですが、その後についてご報告いたします。

結論から言いますと、今勤務している病院での職員としての扱い(俸給表)は、一切変わらず。つまりこれまでと同じ看護専門学校(3年制)卒の看護師としての身分で、「大卒扱い」とはなりませんでした。

そうした結論に至るまでの経緯を書きますと、、、


学位授与機構から学位記が届いた翌日、私はすぐに報告書を作成しました。学位記のコピーと学位授与機構のパンフレットを添えて、看護部長宛と職員課長宛に二通同じものを用意して、直属の師長を通して提出しました。

そして、その結果を師長から聞いたわけですが、まず看護部長の対応。これはひどいです。

話を聞いて、レポートをパラパラッと見て「ふぅーん」と言って、レポートを師長に突き返したそうです。「私には関係ないから、、、」と。つまり受け取り拒否です。

その心はよくわかりませんが、とにかく「無視」というのが看護部長の反応でした。


次に職員課長の反応。「へぇ、働きながらすごいね」と好意的に受け取ってくれたのですが、「職員としての扱い変更は難しいなぁ、、、」と。

後日、直接職員課長から呼ばれて面談をしてきました。

そこで分かった事実がいろいろとあります。

私の勤務する病院の就職案内や看護職員募集要項には次のような給与の区分が載っています。

 ・助産師(1年課程卒)
 ・看護師(大学卒)
 ・看護師(3年課程卒)
 ・看護師(2年課程卒)
 ・(准看護師は今は募集していないの記載なし)

しかし、面談の時に職員課長に見せてもらった就業規定の中では、まったく違うことが書かれていてビックリ。どういうことかというと、当院では看護師の四年制大学卒業という職員区分はなく、違いは「看護師」か「保健師・助産師」かということだったのです。

つまり、本当の就業区分は、

 ・保健師・助産師
 ・看護師(3年課程・4年課程)
 ・看護師(2年課程卒)

ということが判明。

4年制の看護大学を卒業しても、保健師国家資格を持っていない人は3年課程看護師と同じ扱い。ですから大学を出たかどうかは関係なく、単純に免許での区分になっていたのです。(ただしこの理屈では2年課程の看護師の人が初任給が低いことは説明できませんが)

ですから、いくら看護学士を取得しようと、保健師を取らないかぎり、給料は変わらないという理屈。

もちろんこの先、修士を取ったとしても職員的には待遇はなにも変わりなし。

これが今回の私の学士(看護学)取得計画の最終的な結末です。


もちろん今書いたことは私が勤務する病院でのケースです。
各勤務先の就業規則でどう規定されているかによります。
就業規則で本当に「大卒」という区分があるなら、適正に判断されれば学位授与機構の学士(看護学)で大卒扱いになるでしょう。

もしこれを認めない、つまり下記のような場合ですが、

> 学歴とは、大学という機関に入学し卒業したという経歴。
> 学士とは所定の単位を履修したという称号。
> 学士を取得しても、学歴が伴っていないから、大卒扱いには
> 変更しない、ということがあるそうなのです
> (学士を取得するだけでは、履歴書に「〜大学卒業」とは書けないので)。
> これはどうなのでしょうか・・・

これは時代背景を理解していない人事担当者の誤解ですから、根拠をもって示せば覆る可能性があります。

その根拠となる強力な武器が、学位授与機構が発行している「大学評価・学位授与機構から授与される学位を広く理解して頂くために」というパンフレットです。

学評価・学位授与機構から授与される学位を広く理解して頂くために』 (PDF:836KB)

このパンフレットは、まさに病院の人事担当者向けに書かれたようなもので、学位授与機構が認定する学位の法的根拠等が丁寧に説明されています。

(例)
『上記の学校教育法から明らかなように、機構が授与する「学士の学位」は大学卒業者に与えられる「学士の学位」と同じものであり、人事院規則においても、教育職員免許法においても、大学卒と同等に取り扱うことが定められています。』

『機構で学士を取得された方々は、履歴書等の学歴欄には、つぎのように記入することを勧めています。「○年○月 学士(○○)の学位取得 独立行政法人大学評価・学位授与機構」』



実際に同じ日に学士(看護学)を取得した私の友人は、4月に転職が決まっていますが、転職先では大卒の給与扱いになることをきちんと確認したうえで転職を決めたそうです。

結局は病院の就業規則でどういう区分になっているか、学歴か、国家資格か、によって運命は分かれますので、このあたりは病院の人事担当者に納得いくまで確認することをお勧めします。

もし就業規則の文書上で明確になっていなければ、勝算ありです。
そこは皆さんのがんばり次第。


私の場合は、残念ながら、次の転職先に掛けたいと思います。
posted by Metzenbaum at 16:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | 学士(看護学)取得
2008年09月01日

学士(看護学)取得!

約1年半に渡る看護学士取得プロジェクトに終止符です。

取れました! 学士(看護学)

立派な額縁(?)に入った学位記が大学評価・学位授与機構から届きました。

学位記:学士(看護学)大学評価・学位授与機構

細かい話はまた今度。

ひとまずご報告まで。
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2008年06月18日

学位授与機構の学士(看護学)認定試験

久々の日記になります。

先日、大学評価学位授与機構の学位認定論文試験を受験してきました。
学士(看護学)を取得するための最終関門がついに終りました。

思えば、1年以上前。確かおととしの12月頃だったかな。

看護大学に編入しなくても、看護大学卒業相当の学位(看護学士)が取れるという話を聞いて、一連の看護学士取得大作戦(?)が始まりました。


一念発起して放送大学へ入学。

順調に単位を取得して、1年で自主退学。

その放送大学の取得単位を使って、大学評価・学位授与機構に学位認定を申請。

A4用紙で17枚のレポートを提出して、今回の最終認定試験へ。


長い長い道のりでした。

まあ、ふつうに大学編入したら二年間の年月と莫大な学費がかかるものが、たった一年と僅かな努力で取れてしまうのだから、ホントは短いのかもしれません。でもなんだか自分にとっては劇的な一連の出来事でした。

6月15日に受けてきた論文試験は2問。

どちらも私が学位授与機構に提出した看護学 学修成果レポートの内容から出題されるオリジナル問題です。

そんなのレポートにちゃんと書いたじゃん、というような設問で、思ったより簡単でした。

まあ、落ちることはないとは思うけど、心配なのが一点。

「看護の視点」を入れ忘れました!

あくまで看護学の学士を取得するための試験ですから、きっと看護というバッググラウンドを前提に書かなくちゃいけなかったんだと思いますが、その点をすっかり忘れてました。

もともと基礎看護学の範疇で、法的な看護師の業務内容とか教育カリキュラムの問題点を指摘した論文だったので、情緒的な部分はない話なので、大丈夫かなとは思うのですが、その点だけが心配。

結果は8月頃わかるそうです。

それまではドキドキです。

でもいずれにしろ、年をまたいだ大きなプロジェクトがいちおう完了してホッとしたところです。


【看護学士取得 関連記事】


看護婦が簡単に看護学士(大卒資格)を取る方法
放送大学のカリキュラム、おもしろそう!
放送大学入学願書、提出しました(看護学士取得に向けて)
「学士力」? 看護学士を取るなら今しかない!?
「誰でもイキナリ大学生」− 学歴ってなに?
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2007年11月10日

「誰でもイキナリ大学生」− 学歴ってなに?

このブログの中でも何度も取り上げさせてもらっているの「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」の著者、松本肇さん(よくここにもコメントをくださる気さくな方です)がまたまたやってくれました。


『中卒・中退・不登校 誰でもイキナリ大学生 ─放送大学/通信制大学「特修生制度」活用法』


「誰でもイキナリ大学生」とはこれまたいっけん眉唾なタイトルですが、中身を読むと目から鱗。「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」と同じく、読んだ後、思わず唸ってしまう内容でした。

学歴っていったい何??

なんでそんなつまらないものに振り回されなくちゃいけないの?

このブログでテーマにしている学士(看護学)取得とは直接は関係ありませんが、学歴社会を考える上で、斬新な視点でかかれた本だと思います。

おおざっぱな内容を紹介しますと、中卒、高校中退の人でも、思い立ったら吉日で、半年間・12万円の費用と時間だけで、確実に「大学生」になれますよ、という内容。

ふつう大学に入学するには高卒であることが必要です。どんな高校であっても高卒資格さえあれば、誰でも大学生になることは可能で、通信制大学を利用すれば入学に学力は関係ありません。地道に努力を重ねれば卒業して、晴れて「大卒」となることも簡単にできます。

しかし、大学入学資格である高校を卒業していない人はどうなるのか?

そこに着目したのが本書で、通常であれば、いわゆる大検(高等学校卒業程度認定試験)に合格してそれから一般大学を目指すというのが、よく知られた方法ですが、実際問題大検って難しいです。問題をチラッと見たことがありますが、いまの私、受からないだろうなぁというのが第一印象。

実際問題、高校を卒業していない人が大学生を目指すというのは、かなり労力と時間を要する道のりです。

そこで、松本肇さんが提唱しているのが「特修生制度」というもの。

これは知っている人は知っているけど、知らない人はまったく知らないという裏技みたいな、でも正式な制度です。

実は通信制大学の中には、卒業を目指さない「科目履修生」であれば、高卒でなくても入学を認めますよという制度を持つ大学が複数あるんだそうです。ただしこれは科目履修生ですので、在籍は1年間しか認められません。ですのでいくら単位を取っても大卒にはなれないのですが、、、、

ここで出てくるのが「特修生制度」。大学入学資格がない科目履修生であっても、所定の単位(放送大学の場合は16単位)さえ取れれば、大学で勉強を続けていくだけの学力があると認めて、正科生として認めましょう、というルールがあるんです。

つまり、中卒 → 通信大学科目履修生(入試はナシ) → 16単位(8教科)取得 → 正科生に格上げ = 正式な大学生!

というわけです。

中卒の人が、高校3年間を一気に飛び級して大学生になれてしまうという不思議な制度。
それが選ばれし人だけが進める道ではなく、手続きさえ踏めば誰でも実現できるという摩訶不思議な現実。

私自身、いま放送大学に籍を置いていますが、はっきり言って単位取得は簡単です。科目さえ選べば勉強しなくても常識的に単位認定試験は通りますし。

つまり本のタイトル通り、思い立ちさえすれば「誰でもイキナリ大学生」になれちゃうんだそうです。

まあ、大学生になったとして、あとは根気よく4年間の通信教育を続けることができるか、という問題もありますが、そのあたりのフォローの仕方も、松本さんならではの視点でおもしろかったです。

結論は、「一度大学生になってしまえば中退したっていいんだよ、それだけで高卒扱いになっているのだから」、というもの。

この理屈、わかります?

履歴書に最終学歴として○○大学中退とあれば、当然大学入学資格があったということになりますよね。つまり就職などでの扱いは「高卒」と見なされるというわけ。

高校を卒業していない人が大学生になっただけで、高卒資格を取得したと同じ意味を持つということですね。


看護学士の本でもそうでしたが、松本さんの本を読んでいると、「学歴」というのは一種のペーパーライセンスで、本質的な意味はないんだなということを強く感じます。あっても特別なことはないけど、ないと困ることがある。

学歴=知性の尺度・できるできないの尺度

ではないと思います。

社会も本当は中身の人間性を求めているけど、それを判断する尺度が難しい。そこで学歴というわかりやすいメジャーに頼らざるを得ない。本当は学歴が仕事とは関係ないことはわかっているけど、致し方なく学歴という基準で照らして今まで来ている。

本質的な意味がないのだったら、とりあえず形だけでも書類を整えてやればいいじゃん、という気楽な考え方、私は好きですね。

学歴がなければ、人間そのものの評価も受けられないなんて、おかしな話だけど、それが現社会の現実。

だからこそ、賢く生きましょう、ってことですね。

最後に本の中から言葉をひとつ。

「学歴社会にのまれるな、学歴社会を利用しろ」
posted by Metzenbaum at 12:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | 学士(看護学)取得
2007年09月14日

「学士力」? 看護学士を取るなら今しかない!?

最近しばらく書いていなかった 学士(看護学)取得 関連のお話しです。

大学卒業時に与えられる学士号を巡って、国としてどうやら大きな動きになりそうだというニュースがありました。


問われる「学士力」、楽じゃないぞ!大学全入時代


中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の大学分科会小委員会は10日、大学卒業までに 学生が最低限身に着けなければならない能力を「学士力(仮称)」と定義し、国として具体的に示す素案をまとめた。


 えり好みさえしなければ誰でも大学に入れる「大学全入時代」の到来を控え、「大卒者(学士)」の質を維持する狙いがある。各大学に対しても、安易に学生を卒業させることのないよう、卒業認定試験の実施など、厳格なチェックを求める。
 今回の素案に示された「学士力」は、「知識」「技能」「態度」「創造的思考力」の4分野13項目。

「知識」では、専攻分野の基本的な知識の習得だけでなく、社会情勢や歴史とも関連づけて学ぶことを、「技能」では、卒業後の社会生活を送る際に必要な能力として、日本語と特定の外国語で読み、書き、聞き、話す力の習得を求めた。

さらに、各大学に対し、授業ごとの到達目標や成績評価の基準を明確にし、学士力がどれだけ定着したか把握するよう要請。大卒の水準維持のため、学部別や全学的な卒業認定試験を実施することも提案した。

◆「学士力」の主な項目◆


【知識】▽異文化の理解 外国などの文化を理解する▽社会情勢や自然、文化への理解 人類の文化や社会情勢などを理解する

【技能】▽コミュニケーション能力 日本語、特定の外国語で読み、書き、聞き、話すことが出来る▽情報活用力 インターネットなどの多様な情報を適切に使い、活用できる▽論理的思考力 情報や知識を分析、表現できる

【態度】▽チームワーク、リーダーシップ 他者と協力して行動したり、目標実現のために 方向性を示せる▽倫理観 自分の良心や社会のルールに従って、行動できる▽生涯学習力 卒業後も自ら学習できる

【創造的思考力】知識、技能、態度を総合的に活用し、問題を解決することができる
( 2007年9月10日14時41分 読売新聞 )


かつては大学に進学するというとエリートの象徴みたいな時代もありました。それが今や万人誰でも大学に行く時代になって、「学士」という言葉の重みがどんどん希薄になっている今日この頃。

私も今、学士(看護学)を目指して通信大学で単位を重ねている身。今なら「放送大学+学位授与機構」という、ちょっとした努力だけで学士号は取れますが、この先はだんだん難しくなっていくのかも。

「各大学に対しても、安易に学生を卒業させることのないよう、卒業認定試験の実施など、厳格なチェックを求める。」

国の機関でもある独立行政法人学位授与機構にもまっさきに通達されるでしょうし、今の学位認定システムに何らかの変更があるのか、それとも合格基準がきびしくなるのか...

いずれにしてもさっさと学位申請を済ませてしまおうと思った次第です。


放送大学での単位取得は順調で、申請に必要な31単位は後期(2学期)で楽勝に取れそう。あとは書類の準備と学修成果レポートの作成。

レポートの構想は出来上がっているので、あとは実際に書き出すのみ。
気が早すぎるかもしれないけど、さっさと取りかかったモノ勝ちな気がしてきました。
posted by Metzenbaum at 02:14 | Comment(9) | TrackBack(0) | 学士(看護学)取得
2007年02月10日

放送大学入学願書、提出しました(看護学士取得に向けて)

放送大学で31単位を取得して、大学評価・学位授与機構に申請、学士(看護学)資格を取ろう! という話の第3弾です。

今日、ようやく放送大学の入学願書&履修申告を郵便局に出してきました。(郵便書留で送ったのですが、土日・夜間であっても集配をする大きな郵便局なら時間外窓口で24時間受け付けてくれます。ちなみに今日は土曜日)

看護学士の話をここで書いて以来、私もいま単位取得中です、とか、来年度放送大学入学予定です、という方たちがたくさん名乗りを上げてくれて、初心者の私としてはとても心強く感じています。平成19年度入学予定の皆さん、願書提出はお済みですか? 2/15〆切ですよ〜

さて、放送大学入学にあたっていろいろ考えたのですが、結局、科目履修生・選科生ではなく、全科生、つまり正規入学の形にしました。私としては平成19年度の1学期と2学期でゆとりを持って31単位を取得するつもりなのですが、まあ、実際にやってみないとわからないというのと、嘘偽りのない完全な「学生」という身分を体験してみたかったから。

科目履修生でも学生証は発行されますが、いわゆる「学割」に関しては全科生以外は制限がある聞きますので、どうせだったら堂々と胸を張って「学生です!」と言って、いろいろ試してみたい、なんてセコイことを考えてしまったんですねぇ(笑)

1年で無事に必要な31単位が取れたら、一度放送大学を退学して、まずは学位授与機構に学位(看護学)申請します。それで無事に看護学士がとれた暁には、もう一度放送大学に入り直して、あとはマッタリと興味のある勉強をしたり、学割ライフを楽しもうかな、なんて夢を思い描いています。

こうして看護学士取得に向けての第一歩を歩みだしたわけですが、平成19年度1学期の履修申告としては、次の科目を登録しました。

・在宅看護論
・基礎看護学
・生命と人生の倫理
・感染症と生体防御
・リハビリテーション
・公衆衛生
・がんの健康科学
・患者からみた医療
・疾病の回復を促進する薬
・社会福祉入門

全10教科、20単位です。
土日に試験が行なわれる医療系の科目はほぼ全部選んだような形です。あちこちの掲示板を見たりすると、社会人としては1期あたり5教科くらいが適当なんて話もありますので、正直ちょっとキツイかも、とは思います。2学期には学位授与機構に提出する学修成果レポートの準備も行なおうと思っているので前半にとばしてみたわけですが、どうかなぁ。

看護学士の申請には、看護の専門科目1つと、医学・保健学・社会福祉学・医療情報科学に関する科目から16単位以上を含む31単位が必要ですが、前期申請の20単位がすべて取れれば、あとは医療に限らず、なんでも好きな科目を6科目取ればOK。ガンバリ時は前半と決めました。

まあ、後半は後半で解剖生理学関係の科目もあったりしますので、たぶんほとんどが医療系科目になりそうな気はしますが、必要要件はさっさとケリをつけてしまった方が精神衛生上もいい気がしますので。

後は書類が送られてきたら、入学金と単位毎の学費を払い込むだけ。もうここまできたら後には引けない。久々の学生生活、楽しんでいけたらなと思います。


私と同級生になる皆さんは、どんな科目を登録しましたか?
posted by Metzenbaum at 23:43 | Comment(23) | TrackBack(0) | 学士(看護学)取得
2006年12月29日

放送大学のカリキュラム、おもしろそう!

放送大学に入ってみようかなという話を以前に書きました。
放送大学で正規に取れる学位(=教養学士)にはあまり興味はありませんが、31単位さえ取得すれば大学評価・学位授与機構に申請して、看護学士が取れるという話に惹かれたからです。

先日請求した放送大学の入学資料が昨日とどきました。内容をパラパラっと見ていて思ったのですが、なんだか面白そう!

放送大学は教養学部だけの単科大学です。たとえば経済学部とか薬学部と言われれば、どんな勉強をするのかイメージもつきますが、教養学部ってなによ? と、ちっともイメージがわかないでいました。

開講されている講義を見てみると、一般科目(いわゆる一般教養ってやつですね)の他に6つの専攻に分かれているみたいですね。

1.生活と福祉
2.発達と教育
3.社会と経済
4.産業と技術
5.人間の探求
6.自然の理解


それぞれに下に科目があって、科目総数は300だそうで、思いのほか幅広い内容にびっくりしました。

とりあえずどんな人が入ってきても興味のある分野が見つかりそうな感じです。教育、心理、歴史、哲学、数学、物理、生物学、法学、経済、福祉、看護。それぞれの専門学部・学科に比べればはるかに浅いとは思いますが、それぞれの分野で学問の入口程度は学べそう。興味の出発点としても良さそうです。

考えてみれば、私も大学に通っていた時代、面白かったのは一般教養の講義だったなぁと思い出しました。専門科目の部分は必修が多くて選べる部分が少なかったというのもありますが、一般教養で次は何を取ろうかなぁと、単位的には十分足りているのに興味からいろんな講義に顔を出していたものです。

文学、法学、哲学、宗教学、論理学、博物館学、図書館情報学、生理学、etc.
ギリシャ時代から続いている「学問」の体系というものに触れて、学ぶとはどういうことなのか、考えるきっかけになったのは一般教養の講義を通してだったような気がします。

最初は看護学士取得ねらいで、効率よく31単位だけを取ってやろうと思っていましたが、カリキュラムを見ているうちにちょっとまじめに勉強してみようかなという気にもなってきました。

◆ 放送大学の期末試験日程

放送大学の授業自体は、授業料に含まれている専用テキストと、ラジオやテレビ放送ということになっています。放送は見なくてもいいし、必要なら各地域に開設されている学習センターに行けばビデオの形でいつでも見ることができます。

そんな自由な放送大学ですが、社会人入学者に問題となるのは期末試験。こればかりは決められた日時に試験場に行かなければならないので、休みが取れるかというのが大きな問題になります。その点がいちばん心配だったのですが、入学申請書と一緒についていた期末試験時間割をみて安心しました。

確かに土日以外の平日にも試験が行われる科目があるのですが、よく見ると2学期にも同じ講義が開講されてその場合は土日に試験が実施されるように調整されているみたいです。自分が受けたい講義のところだけしか見ていないのですべてがそうなっているのかは分かりませんが、1学期2学期を合わせれば、希望する講義は大体試験を受けられそうな感じでした。

病棟勤務のナースならあまり問題ないかもしれませんが、平日勤務がメインの手術室看護師にとっては、やっぱり土日というのが都合がいいんですよね。

ということで、放送大学の授業科目案内を見ながらニヤニヤしているところです。

参考まで、看護関係で開講されている授業としては、ぱっと目に付いたところで、

・疾病の回復を促進する薬
・看護学概説
・基礎看護学
・在宅看護論
・公衆衛生
・感染症と生態防御
・現代科学と医療
・賢くなる患者学
・食と健康
・脳科学の進歩
・がんの健康科学
・患者からみた医療
・人体の構造と機能
・疾病の成立と回復促進


といったものがありました。

4月入学の場合の出願期間は12/15〜2/15までです。資料が届くまで2週間弱掛りましたので、興味がある人は早めに資料請求した方がいいですよ。出願に関してはインターネット上でもできるそうです。
posted by Metzenbaum at 20:32 | Comment(19) | TrackBack(0) | 学士(看護学)取得
2006年08月27日

看護婦が簡単に看護学士(看護大卒資格)を取る方法

(最近、手術とは関係のない話ばかりで恐縮ですが....)

看護婦って、勉強熱心な人が多いと思います。看護の仕事に関係した自己学習はもちろん、お華を習っていたり、英会話に通ったり、はたまた通信制の大学に通ったり。。。

私のまわりにも通信制の放送大学の学生をやってる看護師の友達が何人もいます。

放送大学を卒業すれば、学歴としてはいちおう4年制大学卒業の資格(学士)がもらえるわけですが、看護業界というのはおかしな世界で、看護学部(看護学科)以外の大卒者(学士)は大卒と認めてくれない場合がほとんど。(世間の企業では、文学部出身の人が専門外の製薬会社に勤めようと大卒は大卒。高卒の人と同じ給料ってことはないのが普通なんですけどね。)

放送大学を卒業しても教養学士しか取れませんから、看護師の場合は大卒の学歴を取っても給料が上がったり、ボーナスが増えたり、ということはないんですね。それに看護部長や看護師長たちでさえ大卒者はほとんどいないという職場ですので、昇級にもほとんど関係ありません。(っていうか、看護業界では「昇級」の概念自体薄いです。だってポストは主任、師長、看護部長の3つだけだし、、)

そんな状況ですので、放送大学に通う看護婦友達を見ては、特別メリットもないのに、ホントに勉強が好きなんだなぁ、なんて思っていました。

ところがです、最近知ったんですが、実は必ずしもそうではなかったみたいなんです。

◆ 大学評価・学位授与機構の存在

世の中には、大学評価・学位授与機構という元国立機関(現独立行政法人)というのがあって、必要な用件さえ揃えれば、専門学校卒の看護師にも学士(看護学)の学歴資格を認定してあげますよという制度があるらしいんです。つまり看護大学を出なくても、簡単に看護学士になれてしまうということ。

必要な用件というのは、まずは四年制大学と比べて看護専門学校や看護短大では足りない31単位の取得です。(これを積み上げ単位というようです)

大学の講義を受けて単位を取るということなんですが、なにも難関の看護大学/看護学科に編入する必要はありません。足りない単位というのは、多くが一般教養の部分ですので、入学試験もなく授業料も安い通信制大学(放送大学等)の科目等履修生になって、いくつかの教科単位を取ってしまえばいいだけのこと。予算的にも時間的にも、働きながらでも十分にやっていけます。

看護専門学校や看護短大を出ていれば、実習を含む専門に関する部分はほとんどの場合すでに取得済み単位になりますので、新たに必要なのは四大卒に比べて足りない31単位だけです。そのうち16単位は「専門科目とそれに関連した科目」である必要がありますが、これは専門である看護学の他、医学、保健学、社会福祉学、医療情報科学の分野にひっかかる科目であれば基本的にOK。選ぶ範囲は相当広いので看護専門の大学でなくても大丈夫です。

放送大学などで通信大学で単位を取る場合、テキスト+テレビ等で自己学習をして、必要であればレポートを提出、さらに期末試験に合格すればOK。テレビやラジオの講義は無理して聴かなくても、テキスト読むだけでだいたいは試験はクリアできるみたいです。ふつうの大学に比べて通信大学は入学試験もないし、単位取得も簡単。それを利用しない手はありません。

単位が取れたら、卒業論文に相当する学修成果論文を大学評価・学位授与機構に提出して、さらに年2回行なわれる論述式の試験に合格すれば、晴れて大卒の学歴として看護学士に認定となります。

この制度は、平成3年からあるらしいのですが、アピールが弱く、世の中ではあまり知られていないようです。でも、学位授与機構はきちんとした国の機関でいわば国立大学の一種です。その学位授与機構が発行する学位ですので、普通の大卒資格と一緒で公的なもの。学歴としてはもちろん大卒と同じです。

◆ 予算20万円で看護学士の学歴が

短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本―総予算20万円で学士に!大学評価・学位授与機構活用法今回のこの話の元ネタは、先月に出たばかりの「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」という本なのですが、その作者の試算によれば、3年制看護専門学校もしくは看護短大を卒業していれば、約1年で、予算も20万円程度で看護大学卒業と同じ学士(看護学)が取れるのだとか。

放送大学の全科履修生でコツコツと単位を稼いでいる友達も、この学位授与機構のことは知らなかったみたいです。なんでもいいから大卒資格を、と思っていたようですが、病院の給料も上がる可能性がある看護学士の方がいいよね、ということで、まずはこのままふつうにがんばって教養学士の学位を取って、そのあとに学位授与機構に申請して看護学士を取るという方向で考えるそうです。同じ努力でふたつの学位・大卒資格が取れてしまうというのもいいですよね。


今のところ、高卒ナースが普通で大卒はまだまだ珍しいという状況ですので、あえて看護師が大卒という学歴にこだわる理由はさほどありません。でも将来的には大卒ナースがあたりまえになるのは間違いないですし、この程度のちょっとした努力で看護大学卒の資格・学位が取れるのなら、がんばってみてもいいかなという気もしてきます。

◆ ちょっとの予算・努力で給料が上がるなら

私が思ういちばん大きなポイントはやっぱり給料面ですね。私の病院では俸給表上、高卒ナースと大卒ナースの給料の差は、入職時で月額約1万円の開きがあります。つまり1年目の段階で年収12万円違うことになります。看護学士を取るのに20万円かかるとしても、2年で元が取れますので、がんばるだけの価値はありそうです。2年目以降の昇給率も違ってきますので、今頃はもっと差があるんでしょうね。それは当然ボーナスにも影響してきますし、退職金のことを考えたら相当な差になっていくはずです。

ちょっとマジメにこの制度を調べてみようかなと、本気で思い始めたところです。

この積み上げ単位による学位授与に興味がある方は、学位授与機構のウェブサイトから、制度の概要や要項がダウンロード(PDF書類です)できますので、まずはそれらを目を通すことをお薦めします。

あと「短大・専門学校卒ナースが簡単に看護大学卒になれる本」の著者・松本肇さんのホームページ [ 学士(看護学)への道 ] も必見です。「学位授与機構の学士(看護学)に対応する放送大学科目」というお役立ち情報もありますし、掲示板を通して日々貴重な情報のやりとりが行なわれています。


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