2008年01月04日

2007年を振り返って

(12/31に書き出した原稿が、1/4に仕上がりました(^^ゞ
         スローペースで、臨場感まるでナシですね、ごめんなさい)


さて、大晦日ですね。
去年の年末は急患対応の病院内待機でオペ室に相方とふたり、テレビを見ながら過ごしていました。

今年は珍しく自宅です。

年末ともなるとなにかと1年を振り返るモードになってしまうもの。

私にとって2007年は激動の年でしたね。

◆ BLSに明け暮れた1年 AHA-BLSインストラクター/応急手当普及員として

なんといっても3月にAHA-BLSインストラクターとなったのが大きな転機だったと思います。資格を取って以来、今日まで自分の費やしてきた時間の半分くらいはアメリカ心臓協会(AHA)とBLSがらみのことだったかもしれません。

インストラクターとしてのヘルスケアプロバイダー講習への参加も十数回。半年ちょっとで、自分一人で講習を開催できるまでに成長できるとは思いもしませんでした。

AHAとの関わりは、単にAHA公式コースでインストラクションができるようになったという以上に大きな収穫がありました。

本業として勤務している病院内での蘇生教育プログラム作りにも主導的な役割を果たすことができましたし、成人教育の手法を学べたことも職場手術室での指導に大きな意味があったと思っています。

あとは、英語の勉強にもなったかな。
AHAはアメリカ心臓協会というだけあって、資料は全部英語です。最近主なテキストやビデオ教材は日本語化されましたが、内部資料は英語only。誰が訳したのだか日本語になるとなにかと嘘偽りが多い(!?)この内部資料、AHAの神髄を知るためには英語原典をあたることは欠かせません。こんなにまで必要に迫られて英語資料にとりついているのは、10年前に海外放浪していたとき以来です。

AHA-BLSインストラクター資格以外にも、消防の「応急手当普及員」資格も取得しました。これは3日間の講習を受ければ誰でも取れる資格なのですが、意外と重宝しています。

私は、医療従事者向けに専門的な心肺蘇生技術を伝える以外に、地域住民の皆さんにも広く心肺蘇生技術を知ってもらいたいと思っています。

AHA-BLSインストラクター資格は、今のところ日本のBLSに関しては最高峰の資格だと思うのですが、残念ながらAHAの公式コースはみんな英語のビデオ教材(DVD)を使うので、日本で市民向けコース(Family & Friends)を開くのはかなり無理があります。

ハートセイバーAED(Heartsaver AED)という比較的市民向けに近い内容のコースがあって、DVDとテキストがこの1月に日本語化されます。しかしこれはアメリカで職業訓練に位置づけられているコースなので、公式修了カードが発行されます。ですからカード発行手数料を含めて受講料がけっこうかかってしまいます。そのため誰でも気軽に受けられるという純粋な意味で「市民向け」ではないんですよね。

そこで登場するのが、AHAを離れた消防の応急手当普及員資格。これさえ持っていれば、総務省消防庁が定める「普通救命講習」というのを公式に開くことができます。消防長と私個人の連名で公的な修了証も発行することができるんです。

3時間程度で教えなくてはいけない内容はきっちりと決まっていますが、教える方法・やり方は自由。自分でデモンストレーションをしてもいいし、ビデオ教材を利用してもいいし。

地域の市民向けにCPRコースを開くなら、これだなと思っています。
すでにミニコースを一回開いているのですが、近いうちに町内会で募集広告を出して、普通救命講習を開催しようと思っています。(AHAインストラクターは自分がデモンストレーションをする機会はありませんので、いい意味で刺激になります。)

さらに言えば、いま私の勤務先の病院でも、地域還元ということで、近隣の住民相手にCPR講習を開くという青写真ができてきています。そこでもおそらく応急手当普及員資格が役立つはずです。

AHAコース以外で教えるときにAHAインストラクターという身分を語るのはなにかと問題になるようなので、そういった意味で、日本の国家資格であっていつ何時でも堂々と語れる「応急手当普及員」を名乗れるのは日本では大きいと思います。公民館を借りたり、コミュニティーセンター等で指導する際にも話が通りやすいですし。

消防を所轄する自治体によっては応急手当普及員が単独では普通救命講習を開けない地域もあります(東京消防庁管轄とか)。仮にそうであっても、地域に根ざした普及活動をしていくなら「応急手当普及員」という名義だけでもなにかと便利に使えるはずです。

◆ 看護学士取得を目指して

2007年度の大きな出来事といえば、学士(看護学)の学位取得を目指して通信制大学に入学したということも外せません。最近はめっきりここでの話題しては取り上げなくなってしまいましたが、順調にいってますよ♪

1月末にある単位認定試験が終れば、大学はいったん退学して、独立行政法人 学位授与機構への学位申請に入ります。卒論相当のレポートを書かなくちゃいけないので、3月頃からちょっと忙しくなるかな。

これも勤務先の病院としては前例がないため、職員課との交渉になりますが、病院での待遇が大卒扱いになれば占めたもの。病院の中で多いに宣伝してやろうと思っています。

◆ 手術室看護についてセミナー講師

なんの役職にも就いていない一介の手術室看護師に過ぎない私ですが、どういうわけだか私個人指名で、講演依頼をいただき、はるばる新幹線に乗って行ってきました。

とある医療メーカーの院内勉強会で、約2時間の講演。
テーマは「手術立ち会いをする医療機器メーカー担当者向けの手術室基礎知識と骨折手術の実際」。

日頃病院内の勉強会では喋ったり、プレゼンテーションをすることはなにかとありましたが、そんな対外的な仕事ははじめてのこと。

私自身、とても勉強になりました。

そんな大きなチャンスを下さったメーカー担当者の方には、ただただ感謝です。



あと、細かいところでは、本の企画の取材を受けたり、最近はとんと減ったフリーライターとしての仕事が数本、出版社にいくつか出した単行本の企画書のうち医療系ネタが脈あり、といったところでしょうか。

とにかく今年はいろんな大きな出会いがあり、思いもよらないチャンスがたくさん巡ってきた年でした。正直、かなり忙しかったです。体がふたつ3つほしいくらい。思い立ったら吉日とばかりに、手当たり次第で、自分を追いつめていたかも。

でもこうして1年経ってみると、そのがんばりの成果ははっきり出たと思います。ホント10月過ぎくらいからは睡眠時間4時間で土日も出かけっぱなしで、私ってまだ若いんだなとヘンに自分で感心したくらい(笑)



さて、来年の目標、、、

最大の目標は、出版社から前向きな返事をもらっている本の企画をものにすること。

今までいくつかボツになってきたから今度こそは。

あとはBLSインストラクター/応急手当普及員としてもっともっと経験を積んで、自分のライフスタイルを確立すること。

ICLS/ACLSインストラクター資格取得も上半期の目標。こっち方面では院内にシュミレーションラボセンターを立ち上げたいという野望も含めて。

最近、病院のなかで個人的にこじんまりとBLSヘルスケアプロバイダーコースを開催させてもらっています。いまは既成事実作りみたいな感じですが、今後は病院内の正式な職員教育のひとつとして、月何回かの定期開催に持っていきたい、というのも目標ですね。


さて、2008年度のこの先1年。どんなことができるのか、自分でも楽しみです。
posted by Metzenbaum at 21:51 | Comment(4) | TrackBack(0) | 手術室の話 [ 雑談 ]
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしく。
いやいや。盛りだくさんの2007年ですね。すばらしい。
本、ぜひ書いてください。出来たら読みたい!!
私のほうは・・・・・まだまだAmericaRNには程遠い・・・・でも、何とかがんばってます。
Posted by tomo. at 2008年01月05日 11:39
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ご活躍ぶりが文を通して伝わってきます。
これからも頑張ってくださいね。
Posted by なお at 2008年01月05日 23:23
初めまして。このホームページを見始めたのは約半年前からです。新しく勤務し始めた病院で、もうすぐ四十路の素人の私がオペ室勤務になったから。勤務といっても病棟との兼任ですが。最初は眼科の手洗いから入り少しずつステップアップしてきました。ここからたくさんの知識を得ることができました。ICLSも終わり、4月から通信の大学も始めます。本当に感謝しています。一度お会いしてお礼したです。
Posted by ミヤウチ ヨウコ at 2008年01月09日 23:20
皆さん、お返事が遅くなってしまい申しわけありません!

tomo.さんもハワイでがんばってらっしゃるんですね。2007年は飛ばしすぎた気がするので、ちょっとペースダウンとも思っていますが、本の企画は夏くらいまでには形にしたいなと思っています。完成した暁にはここでも宣伝したいところですが、素性がわれてしまうのでひっそりとやらざるを得ないかなぁ。

なおさん、本年もよろしくお願いいたします。おかげさまで応急手当普及員の資格の活かし方がだいぶ見えてきた気がします。公式な修了証を出す出さないは別として、市民相手に普及活動をするにはAHA資格では難しいということがわかってきましたので、普及員資格を活用させてもらおうと思っています。

ミヤウチヨウコさん、はじめまして。
うれしいメッセージをどうもありがとうございました。私の書いたものがなにかの刺激になったのでしたら、私としてもうれしいです。看護学士も目指されるんですか? この調子で行けば今年の6月(でしたっけ?)に学位授与機構での受験になります。そのあたりもまたレポートできればと思っています。最近更新が滞ってしまっていますが、たまに覗いてみてくださいね。

Posted by 管理人 at 2008年01月13日 22:36
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