2007年04月28日

無賃で残業させることの危険性

手術室に新入職員が入ってきて数週間がたちました。
新人オリエンテーションも終わり、オペにもバリバリに入ってくるようになって、私もだいぶ新人さんたちと関わることが増えてきました。

それにしても今年は新しい人がたくさん入ってきて、反対に中堅どころがやめたり異動になったりで、教える側がタイヘン!

午前午後各ひとり、下手すると外回りと器械出しの両方を見なくてはいけないから、1日が終わったときには誰に何を教えたのか大混乱。夕方に「今日の振り返りをお願いします〜」なんて言われてもとっさに対応できないんですよねぇ。

それにしても、毎年のことながら新人の皆さん、がんばっていると思います。

朝は早く来て器械の準備をして、ドキドキしながらオペに入って、勤務が終わったら先輩を捕まえて今日の復習&明日の予習。先輩の手術担当が終わらないといつまでも「待ち」状態。その後で明日の手術に必要な物品を準備してから帰宅。帰ったら帰ったで手術手順マニュアルをまとめたりと、ふつうに仕事をしている以上にハードな生活だと思います。

それが社会人1年目というものなのかもしれませんが、中には家庭を持っている人もいますし、過度な負担にならないように応援していきたいと思っています。

◆ 新人手術室看護師の労働条件―ダブりの手洗い、残業代は?

ということで今日のテーマは新入職員の労働条件についてです。以前にも取り上げた、『自分の勉強のため? それとも業務?』の続編です。

去年は職場内にあった「新人は6ヶ月は残業代申請を認めない」という"掟"を撤廃させることに成功しました。で、それに続く今年のテーマは、

「ダブルで入っている手術が時間外に延長した場合、新人は残業とは認めない」

という"暗黙の了解"の撤廃を狙っています。


どういうことかと言いますと、新人のうちは独り立ちするまでは、先輩と二人体制で手術介助に入ることになっています。それは教育のためでもありますし安全確保のためでもあります。特に器械出し業務に関しては、当院手術室では診療各科を合わせて500くらいの術式があるそうで、ある程度応用力がつくまでは、新しい術式に入るときには先輩と二人で手洗いをしてサポートを受けながら器械出しの実地訓練を積んでいきます。これを通称「ダブり」とか「ダブル」と呼んでいます。

予定手術というのは、本来であれば夕方の勤務時間内には終わるように予定が組まれているはずなのですが、まあ、実際のところそんなにうまくいく日はほとんどありません。

17:30の定時以降に手術が延びた場合、通常なら超過勤務ですから残業代が支払われます。しかしダブルで入っている手術が延長した場合、先輩はともかく新人は残業申請をしてはいけないという暗黙の了解が存在しています。

もちろんこれは明文化された規則ではなく、昔から手術室で言われ続けている「暗黙の了解」です。

これがおかしいんじゃないの? というのが私の主張で、今年の改善目標です。

皆さんの職場ではどうでしょうか? このことについてどう思われますか?


◆ 労働法規で考えると

結論から言いますと、「ダブルで入っているから残業代が出ない」ということはあり得ません。もしこれが就業規則などに盛り込まれているとしたら違法ですし、賃金を支払っていないことも不法行為です。

労働基準監督署に相談に行けば、病院に監査が入って是正勧告が出されますし、不払い分の請求をすれば過去に遡って残業代の支払いも認められます。(だからとりあえず残業時間の記録をつけておくことが重要なんですよ >>新人の皆さん)

労働法規的に考えれば、もう答えは出てしまっているので、交渉もなにも労働基準監督署に訴えれば、それで解決なのですが、いちばん重要なのは職場内の各スタッフの意識だと思っています。

みんな「ダブルで入っているから残業代が出ない」のがあたりまえと教えられて育ってきた人たちですから、それがおかしいだなんてみじんにも思っていませんし、いまさら新人の残業代OKと言われたら「昔の自分たちはなんだったの?」と思う気持ちも分からなくもないです。

でも、結局のところ、問題はそこなんですよね。体育会系のクラブ活動でありがちな無意味に厳しいしごきの悪循環。自分たちがそうされてきたから、後輩にもおなじことを繰り返す。ある意味、パワーハラスメントです。疑問の声をあげようものなら、「最近の若いモンはなっとらん」みたいなことを言ったり、社会の厳しさを教えてやってるんだみたいなことを言って偉ぶる。

それが私はすごいイヤなんです。

ということで、先日、病棟カンファレンスの場でスタッフ全員に対して、新人に時間外手当てを認めないことの違法性と倫理的な問題について話させてもらいました。

よく誤解されているのですが、新人は最初の数ヶ月は試用期間だから残業代が出ないというのは間違いです。試用期間というのは法律で決められた制度ではありますが、これはあくまで 解雇 に関する特例措置です。14日以内であれば予告なしに解雇できるなど解雇に関する規制が緩いだけで、残業代を出さなくてよいという規定は盛り込まれていません。ここが第一の勘違い。

第二の勘違いは時間外手当てが支給されるかどうかに「上司の判断」は関係ないということです。管理者の監督下にある状態にあれば実働に関係なく「労働」ですし、残業に相当するかどうかという判断は上司が決めるのではなく「客観的」な判断で決まるというのが最高裁判所の判例です。(三菱重工業長崎造船所事件・最高裁1 小判決平成12年3月9日労働判例778号11頁)

次によく言われる半人前なんだから、残業代が出ないのはあたりまえというのも、よく考えればおかしい話です。同じダブルで入る手術でも勤務時間内であれば通常の給料が支払われているんですから。「今の3時間はダブルで入っていたからその分を給料から差し引かせてもらいますよ」、なんて話はないですよね。

つまり半人前としての働きであっても、仕事は仕事です。それが一人前の実働になっていなくても現場でしか行ない得ない職業訓練を行なっているわけで、それが職場が必要としている事柄ですから、どう考えたって「業務」です。それに能力が低いということで基本給にしても残業代にしても1年目は賃金が安く設定されているわけですから、残業代を出さないという理由にはなりません。

◆ 安全と倫理の面から考えると

以上が労働法規の観点から見た説明ですが、もうひとつ重要な点として、安全と倫理の点からも問題であると思っています。こっちの方がアピールポイントとしては大きいかなと思っています。師長を含め、みんながこういう視点で考えたことがあったかどうか―。

まず基本の大前提は、手術介助は免許を持った人しか行えない危険を伴う行為であるという点です。

何が危険か? ふたつあります。ひとつは患者に害を与える可能性と、そしてもうひとつはメスや縫合針による針刺し事故、血液被曝、放射線被曝など自分自身をリスクにさらしているという点。さらに言えば医療過誤によって看護師免許の剥奪などの行政処分や刑事処分の可能性もあり得ます。

労働者として守られた環境にあってこそ、そうしたリスキーな行為を業務として行なうことができるというのが我々手術室看護師の立場です。

しかし、残業代を出さない、つまり時間外労働と認めないというのであれば「=業務ではない」ということになります。例えばそうした無賃労働中に事故が発生した場合、責任の所在はどうなっているのか? という問題が出てきます。無賃で働かされていて、C型肝炎に感染しましたとか、医療過誤で免許剥奪になりましたとか、たまったもんじゃありません。労災認定のときにも問題になるんじゃないでしょうか。

「本人が無賃労働を承知の上、希望してオペに入っているんだから」という意見もありますが、以上の理由からそうした危険な行為を行なわせる以上、それは上司命令による「業務」の範囲内でしか許されないことです。


そんな話をみんなの前でさせてもらいました。(もちろん師長にはあらかじめ了承を得ていますし、その場に師長もいました)

結局、ダブルの時間外を認めるか認めないかは手術室師長の責任です。オペ室業務の実態を病院の管理部門や看護部は知りませんし、ダブルのときは認めないなんて規定があるわけもありませんので。

まあ、いろいろ大人の事情があるんでしょうから、最終的に師長がどんな判断をするのかはわかりませんが、少なくとも現状にまかり通っている「常識」が正しくはないという新たな視点をスタッフ全員に提供できたと思っています。

職場の中の意識が変っていけば、上層部にアピールするにも力が違ってくるはず。

毎日遅くまで残っている新人さんたちを見るにつけ、せめて無駄な居残りと不当な無賃労働は減らしていきたいと思っています。


【 追 記 】
もし、看護職の方で労働法、労働法と言っている私の言葉に違和感を感じる人がいたら、どうぞナイチンゲールの伝記を読んでみてください。かつて修道院などで慈善行為として行なわれていた看護の仕事を職業として成立させて、「看護婦は労働者である」という立場を確立したのがナイチンゲールです。

臨床経験は3年しかないナイチンゲール。その業績のほとんどは臨床ではなく理論家、思想活動家としての活動です。政治的な働きかけによって、看護職を一労働者の立場に持ち上げたというのがナイチンゲールの最大の功績であることはぜひ知っておいてください。
posted by Metzenbaum at 13:28 | Comment(17) | TrackBack(0) | 看護師の労働条件
この記事へのコメント
めっつぇんさんの行動力に
いつも頭が下がる思いです。。。

ナースに限らずDrの世界でも、
職人の”徒弟制度”的な匂いが色濃いですよね。
ノウハウや技能の伝承は徒弟的でも、
「業務」は「業務」ですので、
めっつぇさんのご意見ごもっともだと思います。

ふと自分を振り返ると・・・・・。
8:45-17:15の日勤帯で、
通常21:00までは仕事しているので。
平日3.5時間×20日=75時間
土日の5時間×4日(どちらか1日)=20時間

月間100時間くらいですが、申請は20時間以下です(涙)。
Posted by shisley at 2007年04月28日 19:01
shisleyさん、こんばんは。
今回の新人時間外手当ての話は、実は一般スタッフへの牽制というか、新人に厳しくあたるのを押さえようというのがいちばんの目的なんです。

実際、カンファレンスでは公の場で師長の責任を追及する強めの発言をしましたが、この問題を強行突破するつもりは今のところありません。みんなの意識が変れば新人が時間外まで半ば強制で手術に残されるということはほとんどなくなるはずだから。

まあ、残業に対してはDr.の方が劣悪な環境で働いているのを知ってますし、 shisleyさんのところのような一般企業でももちろんもっとタイヘンな思いをしている人もたくさんいる。うちはどっちかというと恵まれている方かもしれません。

理想論は承知の上で、敢えて行動を起してみました。看護界ってあまりに労働者意識がなさすぎだから。古い封建的な職場気風に風穴を開けたい、そう思っての行動なんですよ。
Posted by 管理人 at 2007年04月28日 20:10
こんばんわ。2回目の書き込みです。
またまた感心させていただきました。
私の職場でも今まで新人は3ヶ月間は試用期間だし、教えてもらってる側なんだから時間外手当なんて…もってのほか!ってのが常でした。でも、そんな決まりは法的はないですね。私も古い考えを持ってました。なるほどな〜って思いました。これからはもしどう考えても仕事量が多くて残業している新人をみつけたら師長に聞いて時間外手当つけるよう声をかけてみようと思います。
Posted by さんちゃん at 2007年04月29日 03:46
さんちゃんさん、どうもおひさしぶりです。
意外と知られていないこの事実。労働法規を読むとへぇ〜ってことがいっぱい載ってておもしろいですよ。

師長さんへの声掛け、すばらしいと思います。ただ、師長がこの法律のことを知っていてもいなくても、少なくともいい顔をされることはほとんどありませんので、気を付けてくださいね。軽〜くいって、反応が芳しくなければ、それ以上、個人で突っ込むのは危険かも。おそらく管理者としては触れてほしくない部分だと思いますので。

私の場合、一連のアクションの前には「管理者対労働者の立場として行動を起こします」という宣戦布告(?)を師長に対してしています。いざとなれば労働組合を通じての交渉に入らせてもらうということを臭わせつつ。

いずれにしても頭のいい人は決してやらないようなことなので、その点はホントご注意くださいね。でもさんちゃんさんの気づきは重要です。他のスタッフへのなにげないかんじで話してみて、職場の空気を少しずつ変えていくというのもひとつの行動かと思います。
Posted by 管理人 at 2007年04月29日 14:15
こんにちは。また書き込みさせていただきます。
私も手術室に異動になったとき、しばらくは残業代を申請できないと言われました。
忙しい時期で夜の8時9時は当たり前。時間外に脳外科のオペとかすると長時間になるんですが、ダブルでつくと残業代はでませんでした。でも自分ができないからしょうがないって思ってました。
めっつえんばーむさんの記事を読んでやっぱりおかしいよなーって思いました。いまさらですが・・・
改善していくべきですよね。管理者の意識をかえるのが難しいとは思いますが。

ひとつ相談があります。うちに最近他科から異動してきた40後半の方がいらっしゃるのですが、その人への対応に困っています。
新しい手術に入るときも、術式どころか器械さえも準備したりとか見たりとかさえしていません。ドクターたちからも「もっと指導して」といわれたりもしばしば。
注意したりもしていますが、一応長年のキャリアがある方、強くも言えず・・・
プリセプターはついていますが、あまり関わろうとしません。歳が10以上もはなれると、やっぱりやりにくそうです。
本人にやる気を持ってもらうなにかいい方法ありますか?
Posted by ゆき at 2007年04月29日 16:57
2回目の書き込みをさせていただきます、アンジーです。ゆきさんのコメントを見て、なんだか、自分の事のようでびっくりしました。私も40代半ばで今年の2月から約10年ぶりに手術室に戻りました。
新しいことだらけで、毎日が新人のとき以上に勉強しないと追いつきませんし、頭の中では出来ると思っていたことが出来ないという現実と毎日戦っております。そしてそれ以上にプレッシャーなのが、年下の指導者の方々がやはりやりにくそうなのです。この間、師長と面談したときにそう言われました。ただ、一生懸命やっていることはみんなわかっているから、後は、知識と行動のギャップを埋めていくしかない、といわれました。その40代後半の方が、希望して移動してきたのかは不明ですが、希望して移動してきたのであれば、少し強く言っても良いのではないのでしょうか?いくら、キャリアがあるとは言っても、病棟とオペ室のキャリアでは異質のものがあると思うのでいいと思います。私もわからないことはわからないと聞いて、仕事をするよう心がけて毎日をこなしております。

でも、手術に入るとき、術式や器械などを見ないというのはある意味すごいです。何も知らないで入って不安にならないのでしょうか?まとまりのない書き込みですみません。
Posted by アンジー at 2007年04月29日 17:30
私のところでも3ヶ月間は時間外申請はダメだと言われました。私は昨年10月から転職して手術室に配属されましたが時間外で仕事しているのに3ヶ月間は時間外申請はダメだという事で嫌〜な気分でした。同じ仕事量ではないけれど働いているという事に変わりないのに...。おかしいですよね。でもおかしいといえない自分と環境とがそこにありそれも悔しい(;;)おかしいと思って行動しないと今後も変わらないんでしょうね。
Posted by オペコ at 2007年04月29日 20:22
こんばんは
管理人様
放送大学頑張っていますか?
放送大学の基礎看護学の中にナイチンゲールのこともいろいろと書かれていましたね。私も知らなかったことが多々あり、とてもおもしろい教材でした。

さて我が手術室も同じように新人は研修中なのだから!
ということで先日も師長に時間外の請求をけられていました。。
確かに自分たちもそのようにしてやってきたわけだし、あたりまえのように考えてしまっていた部分はあります。
管理人さんのいうように、無賃労働といわれると全くその通りだと思いました。
今のところうちの病院では、新人は時間がくると手術をおりていますが、
やはり理不尽なことは多いと思います。
うちの職場では、他でも師長の時間外に対する考えでスタッフがストレスを溜め込んでいる部分が多々あるのですが、恥ずかしながら私を始め意見を伝える人がいない現状です。

ほんとに行動しないと何も変わらない。私も少しずつでも頑張らないとと思います。
Posted by いちご at 2007年04月29日 23:04
Metzenbaumさん こんにちは。

新人さんの時間外手当。
結論から言えば、オペ室の場合患者さんがそこにいてオペをしている以上、ベテランであれ、新人であれ、たとえ「ダブル」であったとしても、同じ時間外勤務として申請してよいと思います。当然の権利ですから。
 
ちなみに私の職場は全て自己申請。申請するは自由ですが、最終的には、上の判断、すべてが反映されているとは思えないのが現状です。

ただ、新人さんに一言お話できるのならば、権利ばかりを主張するのではなくて、職業人としての、社会人としての責任を果たすことも是非忘れないでいただきたいなぁと思います。こちらの病院ではママさんオペ新人ナースがかなり多く、それが当院オペ室の今の最重要課題です。


Posted by にゃんぽりん at 2007年04月30日 10:16
はじめての書き込みです。
でも、ホームページは以前からしっかりと読ませていただきました。
今回は新人さんの時間外労働についてですが、私の病院では、試用期間は基本的に時間外労働はありません。時間になったら帰っていただき、その分、自宅でしっかりと振り返りをしてもらいます。ただ、どうしても仕事が回らない!という時は、きちんと超過勤務の申請はしてもらってます。
新人の間は、仕事も分からないし、時間配分も下手。簡単に済むことにも多くの自分の、そして先輩看護師の時間を食いつぶしています。でも、それが新人の特権。看護師としてそして社会人として育つための大事な時間だと思って見ています。
もし、新人さんが質問があったりして、先輩看護師を捕まえた場合、それに対しては時間外労働は認めていない訳ではないと思うけど、申請する人はいませんね。先輩看護師もあまり気にせず、むしろ質問が来ると喜んで自分の時間を割いてます。
意外と私の病院は恵まれているのかな?
Posted by 紘子 at 2007年04月30日 20:55
皆さん、こんばんは。ゴールデンウィーク前半戦、皆さんはどう過ごされていたんでしょうか? いやー、久々に延びましたね、このスレッド。お返事です。

ゆきさん、異動してきた経験者の方、ご本人はどういうつもりでいるんでしょうね? それをまずは率直に聞いてみるところからはじまるんじゃないでしょうか? 不本意な異動でホントにやる気がないのか、それとも本人なりに自信があって勉強の必要性を感じていないのか、あとは若年者に教わることへのプライドの問題なのか? 師長や主任を通してそのあたりを探ってもらうのはどうでしょう? 改善策はその先だと思います。

アンジーさん、私の勤務先に異動してこられた病棟経験20年ちかいの方は、アンジーさんと同じようにとても謙虚で一生懸命仕事を覚えようと努力されています。確かに年下・経験下として気を遣う部分はありますが、ホント謙虚なんですよね。自分自身の教えるスキルという面でも勉強させてもらっています。

オペコさん、行動しないと変らない、確かにそう思います。ただ、もし行動して変らなかったとしてもそれはそれで意味があることだと思っています。みんながあたりまえと思って疑わなかったことが、実はそうではなかったんだということに気付き、共通認識が職場の中に生まれるから。制度は変らなかったとしても空気は変ります。そこを私は大事にしたいなと思っています。

いちごさん、日本社会では意見を言うのって難しいですよね。出る釘は打たれると言いますし。これが自分自身のことだったら我慢すればいいだけのことなんですけど、正当に自分の意見も言えない弱い立場の人たちに無理を言って我慢を強いている状態というのがどうにもたまらなかったんです。誰が彼女たちを守るの? そう考えたときに行動に出てしまいました。我ながら賢くないなとは思うのですが、まあ、動き出してしまったものは仕方がない。戦っていこうと思います。放送大学のことですけど、基礎看護学は油断してまったくテキストもみていませんでした。慌ててさっき斜め読みで目を通したのですが、よくまとまってておもしろかったですね〜。保助看法を巡る最近の動向なんかにも触れているし。勉強になりました。そんな話も近いうちブログ記事として書いてみようと思っています。

にゃんぽりんさん、申請は自由で勝手にカットされるというのはタチが悪いパターンですね。監査が入ったらごまかしが効かないのにいいんですかね、師長さん? なんて心配になっちゃいます。もしうちでそんなことをされたら、それこそ大きく問題提起しちゃうだろうなぁ。(いちおう毎月記録はとってきちんと明細と付き合わせてます)社会人としての責任と言う話は、まさにそのとおりです。諸刃の剣なんですよね。権利を強調しすぎると義務がおろそかになってしまう。ただ、現状として新人さんは誰も権利なんか主張していません。先輩の私が勝手に叫んでいるだけで。新人さんが自ら主張できるようになったら、それはある意味すごいことだと思いますけどね。今年は大卒の人が多いから、少しは理屈をこねるような骨のある人がいたらおもしろいのになぁとは思ってます。

紘子さん、紘子のところはいいですね。なんだか理想です。権利を主張するとは言っても、私も新人さんの質問に答える時間を時間外として申告しようなんて思いはサラサラありません。結局新人を育てるってことは経費も時間もかかって、職場全体がその負担を分け合っていくものなんですよね。プリセプター任せにしないでそういうみんなで育てていくという雰囲気、好きです。
Posted by 管理人 at 2007年05月01日 01:49
こんにちは。私の所では、居残りする人があらかじめ決まっているので、居残りと遅番のNs以外は全員17時に帰ることになっています。17時以降入ったOPや続いているOPはその人達(居残り・遅番・準夜合わせて12人)が対応します。なのでダブりの最中に17時がきてしまったら手洗いをおろさせられます。病院は余分な残業代は払いたくないので、ただの日勤と決められている人は速やかに帰らなければいけません。どうしてもダブりで最後までやりたければ、自分の時間で勉強のためにやるということで半ば無理やり残らせてもらわないといけません。自ら希望して残らせてもらう以上残業代の申請なんてしたことありません。もっとも、ダブりで入る時には原則朝一のOPになっているのでダブりのOPが17時以降も続くことは稀ですが…。ダブりではないけれども、初めて入るOPなどに関しても、最後までOPにつきたくても17時がきたら自分が居残りでなければ手洗い交代しなければいけません。私個人の意見としては、自分が最後までつきたいOPは残業代はいらないから最後までつかせてもらいたいです。
Posted by ベル at 2007年05月02日 08:07
 すばらしい発言ですね.実は私も似たような事をしましたが,ゴールには至りませんでした.

 大学病院ですが,1年間の日雇いで4月1日から3月30日までなんです.で,31日は?

 もちろん給料ありませんし,普通に仕事しています.“部外者”が診療行為をしているようなものです.事故でも起こしたら大変ですね.

 病院側に突っ込みを入れたのですが,最終的に“31日まで雇用とする.ただし,その31日は自院研修日であり,給与は出ない.”となりました.そもそも,自院研修って何?

 実は,ひごろから週に月曜から金曜まで5日間働いていますが,そのうちの1〜1.5日は“自院研修”の名の元,給料は出ないんです.

 大学病院なんてそんな適当なものですが,世間一般の人はそういう実態は知らないようです.時給にしたら日石より安いですよ.(日石で仕事していた頃は,薄給で有名でした).

 変な慣例を無くすために頑張りましょう.
Posted by mimimi at 2007年05月02日 09:34
ベルさん、ベルさんのおっしゃられることは確かに私も悩むところです。理想を言えば労働力というよりは教育期間にある新人さんを残らせることなく定時で帰すべきだと思うのですが、めったにない手術でどうしても時間外に延長することが予想される場合とか、そんな場合でも、「定時だから帰れ」と言うことの是非、ですよね。

結局、職場が新人にどれだけのものを求めているかということだと思うんです。残り番がいるから定時で帰れという職場であれば、それなりに教育はゆっくりペースになることをよしとしているんでしょうし、残業代を出してでもトレーニングをさせるというのであれば、それなりの早期育成を狙っているのでしょうし。新人の立場で言えば、その方針に従う、ただそれだけだと思います。

速く仕事を覚えたいという熱意はとてもよくわかるのですが、それはあくまで個人の視点であって、残業代は要らないからオペに就きたいというのは、職場的にというか客観的には非常にマズイ問題ありの状態というのは、本文を読んでいただいてご理解いただけていると思っています。それゆえに習熟度の遅れが生じるのは、職場が残業代という経費の問題と天秤にかけて選択した結果のはずですから、あまりそこで個人が気をもむ必要はないところなのかもしれません。
Posted by 管理人 at 2007年05月07日 01:02
mimimiさん、励ましのお言葉、ありがとうございました。
Dr.の就労事情については、もうコメントする言葉もないくらいのものだと思いますが、mimimiさんも大変な環境で働いてらしたんですね。

「部外者が診療行為をしているようなものだ」という一言、まさに私もそこを突きたかったんだというポイントでした。実際にそれで今まで何十年もやってきたわけですが、そこで事故が起きたらどう責任をとるの? という点を管理者に問いたいです。きっとそういう視点で考えたことってなかったと思うんですよね。

いざなにかあったときには、免許の元、自分の判断で行動していた、とか言われて個人の責任だけが追及されるなんてまっぴらです。組織を変えるのは難しいかもしれないけど、いま一緒に働いている人たちにその危うい状況に気付いて、危機感を感じてほしい、そんな思いで働きかけを続けていきたいと思っています。
Posted by 管理人 at 2007年05月07日 01:09
こんばんわ。ゆきです。
相談にのっていただいたのに、返信が遅くなりまして申し訳ありません。

ご相談させてもらった件ですが、管理人さんの意見を参考に、この仕事について彼がどう思っているのかを確認しようと思ったのですが・・・
さすがに本人に直接聞く事はできず、師長に相談しました。そのあとどうなったのかまだ師長からは何もありません。
本人には、時々ですがメモをとるといった行動が見られるようにはなりました。

スタッフの間では、私が問題視しているように考えている人は少ないように思えます。
私が考えすぎなのか、その人と相性が悪いだけなのか、私のほうが壁をつくってしまっているのかもしれません。
その人がどういうつもりでいるのかはっきりしたことはまだわかりませんが、私は私なりに自分の仕事に対する責任・患者さんに対する責任としてきちんと指導していきたいと思います。

相談にお答えいただき感謝します。
Posted by ゆき at 2007年05月20日 22:46
ゆきさん、わざわざご報告ありがとうございます。
前回はちょっと立て込んでいて端的なアドバイスしかできなくてごめんなさい。師長に問題提起するというのは良い方法だったと思います。その方の行動・態度が職場としての問題であると考えるのであれば、然るべき立場の人にすべてを委ねるというのがきっと賢いやり方なんだと思います。他の方はどう考えているんでしょう? そのあたりを誰かに相談してみるとまた別の部分が見えてくるかもしれませんよ。
Posted by 管理人 at 2007年05月23日 23:35
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