2012年12月09日

ずさんな衛生管理〜眼科医の憂いと告白

眼科医が書いた本の中に、眼科界で横行しているずさんな衛生管理や、使い回しに関して警鐘を鳴らしているものがありました。




一例ごとの消毒が連続感染を防ぐ

もう1つ、著者が残念に思っていることは、患者ごとに器具や術衣を換える施設が少ないことである。これは、日帰り手術だけではなく、入院手術でもよく見受けられる。超音波のハンドピースをその日の手術中使いまわしにすることや、鑷子の数が足りない理由で、すべての患者に使いまわしているなど、恐ろしい現地場をみせつけられることがある。

(中略)

一度消毒したら、感染の危険性はないから使い回しする発想は、終戦直後の物のない時代の名残なのであろうか? また、若い医師も抵抗なくこの考えを持ってしまっているのは、誠に残念である。そういう著者も勤務医時代はあまり疑問を持たず超音波ハンドピースを連続して使っていた。

(白内障日帰り手術〜成功するためのシステムづくり/杉田達 著 Medical View社, 1999, p.81より)


この本は1999年発行の本です。それほど古い話でありません。

最近私が問題提起している眼科の使い回しの話、他の外科医は「信じられない、いつの時代の話?」とは言うけど、私が嘘を言っているわけでも、私の勤務先の病院だけが異常なわけでもないということはお分かりいただけるかと思います。

レーシックで連続感染させた銀座眼科事件も、レーシックだけではなく、眼科界全体の問題だということです。

この本の著者はこうした警鐘を鳴らし、自身が開業するクリニックでは「正しい」やり方をしているとこの本の中で書いているわけですが、それとて実はいろいろと粗があります。その話題はまた今度。 



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