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2006年09月15日

観血的整復固定術〜コンプレッション・スクリューってなに?

なんとなくシリーズ化している骨折治療の手術「観血的整復固定術」(観整固)の話、第三段です。今日は以前チラッと質問のあった「コンプレッション・スクリュー」についてお話ししようと思います。

すでに告白しているとおり、私は整形の手術がかなりニガテです。入職して以来、最低限業務に必要なことは先輩から教わりましたが、「ドクターにこういわれたらこの器械を出す!」的な最低限のことだけで、骨折治療の理屈なんてものは一切聞いたことがありません。(過去に職場内で勉強会が開かれたということもないようです)

自分で調べようにも、プレート+スクリュー固定の詳しいことが書かれた参考書すら見つけることができず、今までなんとなくでノラリクラリやってきた立場の人間です。

そんな無知なヤツが語ることなので、もしかしたら根本的に誤解しているかも、、、、そんな懸念を抱きつつ、私が理解している範囲でのコンプレッションスクリューの仕組みについて書いてみたいと思います。突っ込みどころ満載だと思いますので、どうぞお気づきの点はご指摘下さい。

さて、今回、説明のためにこんな図を用意してみました。

骨折手術で骨折線を引き寄せるコンプレッションの掛け方説明図

これは、ふつうの全ネジタイプのスクリューを使って「コンプレッションを掛けている」様子を表わしたつもりです。


コンプレッション compression とは、そもそも「圧迫」とか「圧縮」という意味の英単語です。骨折の手術で、スクリューを使って「コンプレッションを掛ける」というのは、骨折部がずれないように引き寄せる圧力を掛けつつスクリュー留めすることを意味しています。

ふつうに骨折線をまたいでスクリュー留めした場合、もし隙間ができてしまったら、その状態でいくら強くネジを締めつけても隙間が縮むことはありません。しかし上の図をみてもらうとどうでしょう? ネジを締めれば締めるほど、下の骨片が上の骨片に引き寄せられていくことがわかりますでしょうか?

ふつうのスクリューを入れた場合と何が違うのかというと、ネジの根本(皿に近い部分)が、太い径のドリルで削られていて、「ネジが効いていない」状態なんですね。それでいて皿の部分はしっかりと骨の表面に当たっていますので、この状態で締め付ければネジが効いている下の骨片だけが、皿部分を力点として引き寄せられていく。これがコンプレッションです。(たぶん...)

実際の骨折の手術では、まず一本こうしたコンプレッションの効いたスクリューを打って骨折線を充分に引き寄せて密着させてから、改めてプレートを当ててふつうのスクリューで固定する、という方法をよくとるみたいです。

具体的にはどうするのかというと、まずは本来のドリル径より大きめのドリルを使って途中までドリリング。その後に本来のドリルで最後まで穴あけをすれば上図の赤線で囲われたような形に骨に穴が開きます。そこにふつうに全ネジのスクリューを入れれば、コンプレッションとして働くというわけ。

さらに言えばこれと同じような効果を出すためには、ネジの皿に近い部分のネジが効かなければいいわけだから、最初からそこにネジ山を付いていないネジを使うというのもひとつの方法です。そこで出てくるのが、こんな感じのスクリュー。

コンプレッション・スクリュー

これだったら、わざわざ径の違うふたつのドリルを使い分けなくても、ふつうにスクリュー留めするだけでコンプレッションを掛けることができそうです。

で、もしかしたら、こういったタイプのネジを「コンプレッション・スクリュー」と言うんでしょうか? スイマセン、確認はとってません。私の勝手な憶測ですが、あってますでしょうか???

少なくとも大腿頚部骨折のときに使うCHS(Compression Hip Screw system)なんかはこんな感じのラグ・スクリューになってますよね。

自信はまったくないまでも、以上が私が勝手に理解しているコンプレッション・スクリューの話でした。


骨折手術に関してはAO財団のナース向けセミナーに参加して勉強してみたいと思っていますが、それ以外になにかいい資料・本をご存じの方、ぜひご教授下さい。どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
posted by Metzenbaum at 01:22| Comment(22) | TrackBack(0) | 器械出し/直接介助(直介) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。8月下旬に開腹手術を受け、自宅療養中の身なので、
こちらのブログでかなりお勉強させてもらっています。
(医療従事者ではないですが)

3度目の手術だったので、手術室の中で、忙しく看護師さんたちが、
準備をしているのをゆっくり観察しておりました(手術台ではなすがまま状態なんで)
術後は硬膜外麻酔をお願いしたんで、術前にすでに背中に細い管をさして(背骨をかなり調べてました)、上を向いて、口にマスクしたあと、わずか3秒たらずで記憶がなくなりました。

麻酔は、背中からのほうだったのか、マスクからだったのか、結局思い出せないです。
「手術終わりましたよ〜」の問いかけ時は、まだ挿管されていて、返事もできない状態だったのですが、一体どこの時点で麻酔がかかったんだろうと不思議です。

ここのブログって、ほんとうに私のような手術経験者も勉強になるので、
ぜひ続けてくださいね。楽しみにしています。
Posted by キイロイトリ at 2006年09月15日 18:13
キイロイトリさん、はじめまして。
病院関係者以外の方が読んでくださっているとはまったく想定していなかったのでちょっと「汗...」という感じです。あまりに医療者の都合で書いてやしなかったかなぁ、と焦っております。

一般の方向けということでしたら、麻酔のことを詳しく紹介するとかネタはたくさんあって、いつかそんな方向性も、なんて考えなくもないのですが、スイマセン、当分は同業者向けというスタンスでいかせてください。

さて、麻酔の話ですが、硬膜外麻酔+全身麻酔の併用だったんですね。
眠ってしまう全身麻酔の薬は、きっと腕の点滴から入ってきたんだと思いますよ。背中の硬膜外麻酔のチューブはキズの痛みを抑えるだけで、眠くなったりする作用はありませんので。

全身麻酔は、よく「眠った状態」と表現することがありますが、厳密には睡眠とは違って体の疲れがとれることはありませんし、よく寝た! という実感もありません。さらに言えば時間の感覚もないので、覚めたときに「ホントに手術終わったんですか!? これからじゃないの?」とビックリされる方も多いですね。

それと麻酔前後の記憶が残っていないことが多いので、もしかしたら3秒で意識がなくなったというのも実際はもっと長くカウントしていたかもしれませんよ。でも抜管前に声を掛けられたことを覚えてらっしゃるんですね。実は私も全麻は何度か経験あるんですが、抜管直後に話したことはまったく覚えてないです。記憶に残っているのはリカバリーからでした。

私自身は、全麻3回、脊椎麻酔1回、局麻数回のオペ経験があります。だからこそ気付くこと・思うことというのも今の職場に来てたくさんありました。キイロイトリさんももしよろしければ、実際に手術を受けられた方として、オペ室ナースに対して、なにかありましたら、ぜひ御意見を聞かせていただけるとうれしいです。気が向いたときには気軽に書き込み下さいね。
Posted by 管理人 at 2006年09月16日 12:31
なるほど、ねじ穴がないスクリューの正体はこれだったんですね。納得です。近いうちに本格的に整形の手術に入っていく予定なので、大変勉強になります。これからも、期待です。わからないことが見当たり次第、質問させてもらいますのでよろしくお願いします。
Posted by れん at 2006年09月17日 09:48
れんさん、質問大歓迎です。
聞かれてみると、きちんと理解していない自分に気付いて、いろいろ調べてみたりもできますので、こちらも勉強になっています。

決して得意な分野ではないのですが、頑張ってみます。
Posted by 管理人 at 2006年09月18日 07:42
管理人さん、とても早い回答ありがとうがざいます。図や写真などがあり、とても分かりやすく納得です。いつもなんとなく使っていたんだなぁ、と改めて反省してみたり…。
うちの病院では、あの写真のスクリューの事は、ハーフタップのキャンセラススクリュー・コーティカルスクリューなどと呼んでいます。反対にネジが全部あるのもをフルタップなどと呼んでいます。いろいろな名前があってややこしいです…。

さて、話が変わり今回の美容外科の話。私も興味津々でした。うちの病院には美容外科はないのですが、形成外科で今まで入っていたシリコンを抜去したりする手術を行っています。いつ見ても、よく考えたなぁ〜と関心してしまいます(笑)
Posted by なな at 2006年09月18日 14:39
あ、そういえばハーフ・ピッチとかフル・ピッチというような言い方を器械屋さんから聞いたことあるかも。きっとカタログ手技書を見ればきちんとした正式名称が書いてありますよね。また確認してみます。

あのハーフピッチのスクリューを、「コンプレッションを掛ける用」と書いてしまいましたが、目的はそれだけなのか、他の用途があるのか、もうちょっと調べてみます。

ところであの図なんですが、完全にオリジナルなのですが、言わんとすることは伝わりますでしょうか? なにか御意見がありましたら、今後のために聞かせてもらえたらと思います。
Posted by 管理人 at 2006年09月18日 15:52
あの図ですよね。とっても分かりやすい図でしたよ。完全なオリジナルだなんてすごいですね!!驚きました〜。
ところで、うちの病院みたいにハーフタップのキャンセラスとか、コーティカルとか呼んでいるということは、そのコンプレッションを効かしている場所が、海面骨や皮質骨など区別しているということですよね?私も、改めて調べてみたいと思います。ありがとうございました。
Posted by なな at 2006年09月18日 22:37
図は大丈夫そうでしょうか? どうもありがとうございました。いま新人さん向けに「観整固入門」というマニュアル(冊子)を作っているんですが、さっそくその中にも入れちゃおうと思います。ホントは「観整固入門」もPDF形式とかでウェブにも公開できればなと思っているんですが、メーカーさんのカタログからスキャンした画像なんかをふんだんに入れちゃってるので、著作権的にNGなのが残念。

ちょっと私も不確かなんですが、ハーフタップタイプのスクリューはキャンセラスしか見たことがないんですが、コーティカルもあるんですか? 私の印象では、コーティカルでコンプレッションを掛けたい場合は、ふつうの全ネジを使って例の図のようにドリルの太さを使い分けることでコンプレッション掛けていた気がします。キャンセラスの場合はハーフピッチのスクリュー。最初からハーフピッチのコーティカルってありましたっけ?

今度、このあたりはDr.なり器械屋さんに聞いてみます。
専門家のシンセス太郎さん、これを見てくれてないかなぁ。
Posted by 管理人 at 2006年09月18日 23:38
管理人さん、ごめんなさい。コメントを見た後、うちのオペ室にあるAOのスクリューセットを見てみたら、確かにハーフタップのスクリューは、キャンセラスしかなかったです…。私の思い違いでしたよ〜。混乱させてしまったら、ごめんなさい。
Posted by なな at 2006年09月24日 21:28
ななさん、フォローアップありがとうございました。

整形のスクリューについては、今も勉強中です。今度は近いうちに、ロッキングプレートについて図解付きで記事をアップできそうです。
Posted by 管理人 at 2006年09月25日 21:01
いつもお疲れ様です。
変わらず濃い内容に脱帽です。。。
ほぼ独学でこのようにスクリューを理解されていることが驚きです!スゴイ!

ラグスクリューテクニックは一度理解するとOPEが楽しくなると思います。
「ワッシャーは使いますか?」とか「キャンセラスのスレッドはフルですか?それとも1/3?2/3ですか?」なんて聞ければ、最高!後輩にはいつもこのように指導しています。私は過去にプレートにスクリューを打ち込んでいるのに「ワッシャーは使いますか?」なんてお馬鹿な質問を医師にして笑われたことがあります(笑)

参考になるかわかりませんが、少し私が知っている知識を皆様に・・・
ねじ山はスレッド(Thread)
スクリューのねじ山のない部分はシャフト(Shaft)と言うそうです。
キャンセラスのスレッドが無いところがシャフトなのかといえばそうではなくて、イメージとしてはシャフト(棒)の周りにスレッドがあると考えるのが正しいのかと思います。

スレッドが半分しかないキャンセラスをAOでは「シャフトスクリュー」とか「ショートスレッド」と呼んでいるようです。まあ、どちらにしても医師とお互いに分かる呼び名で呼べばいいような気がします(笑)

コメントにもありましたが、皮質骨を圧迫固定したい場合は、コーティカルを使用(スライディングホールを作って)。海面骨の圧迫の場合はキャンセラスを使用しますよね!
どのスクリューを使用するにしてもPOINTなのは、スレッドが骨折線より奥(圧迫したい側)を超えていることだそうです。逆に言えば、骨折線手前に(骨と密着する)スレッドがあるのはNGということなのでしょうか・・。また、ドリリングした穴のサイズが骨折線の手前と奥で同じということも圧迫の効果が得られないので固定はできるかもしれませんが、「ラグスクリューテクニック」としてはNG。スレッドが十分に骨折線を越えて挿入されていないと十分な圧迫が出来ないということです。
コーティカルでスライディングホールを作るのはこの為だそうです。。。

偉そうなことを書き込んでしまってすみません。自分でも説明して訳がわからなくなってきました(苦笑)
私も完全に理解している訳ではなく、穴だらけなので間違っているようでしたらご指摘ください。

ロッキングプレートの内容が読めるとか?
私は医師から骨折の位置を聞いてどんなプレートを使用するのか予測するのがスキです。(AOの製品ですが)メタフィジアル、LC−LCP、LHSPなどなど・・種類もいろいろありますよね〜。ただ形が異なるくらいでOPE手技は変わらないのですが・・・・。
ロッキングプレート!楽しみにしています。
長々と失礼しました!
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月02日 22:44
防風通聖散さん、痛み入るコメントありがとうございました。
防風通聖散さんにこんなふうに書かれてしまうと、もう私のでる幕はございません。ロッキングプレートの私の勝手な解釈論、出す自信がなくなりました。勉強してまた出直してきます(笑)

スレッドにシャフト、そういう用語があったんですね。
基礎を知らない恥ずかしさ全開です。

でも大まかな理解は合ってたんだって、安心できました。ありがとう!
Posted by 管理人 at 2006年10月03日 00:23
とんでもございません!
私は知っているだけで、管理人さんのように文章や図などに表現することは出来ませんから・・・。
管理人さんの記事を楽しみにしている(私も含まれますが)方々に「余計なことを書き込むな!」と怒られてしまいそうです。

シャフトにスレッドなどと偉そうなことを書き込みましたが、実はパソコンの隣にはテキストがしっかりと置かれていて、それを見直しながら書き込みをしたのですよ(苦笑)今日、テキストを久しぶりに見てみて「かなり忘れているなぁ・・」とかなり反省しました。。。。

そんな訳で、ロッキングプレートの記事!楽しみにしています。
「私の出る膜はございません」なんておっしゃらずにアップしてくださいね!約束ですよ!
そうしないと他の方々に申し訳ないです。

微力ではありますが、お手伝いできるところはさせてください。このようにして成長していけると嬉しいです。


よろしくお願いいたします。
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月03日 00:58
こんばんわ。今年オペ室ナースとして働き始めたばかりのペーペーです(^^;)最近このページをみつけて、度々拝見させていただいています。人間関係や、Drのおもりに嫌気がさしてしまうこともありますが、このページでオペ室看護師としての面白さをみつけながら、モチベーションを上げて毎日過ごしています。

質問なんですが、「コーティカルスクリューは皮質に」
と書いてあったのですが、解剖の教科書を開いてみても、緻密質と海綿質としか載ってなくて・・・。皮質=緻密質として解釈してもよろしいのでしょうか?


Posted by ゆかり at 2006年10月03日 22:58
防風通聖散さん、軽口に書いてますんで、気にしないで下さいね。

単に自分が恥ずかしかっただけで、もっと勉強してパワーアップして帰ってきますので、楽しみにしていて下さいね。

ゆかりさん、はじめまして。
緻密骨、確かに私が学生時代に使っていた解剖学の教科書にもそう書いてありました。私は単純に皮質骨=緻密骨と理解しています。まあ、海綿骨というなら、その対比ということで緻密骨と言う方が正しいのかもしれません。目が粗いのと詰まっているのという直感的なイメージもしますしね。

ただ臨床的にはコーテックス(皮質骨)という言い方が主流な気がします。あまり細かいことは気にしなくて大丈夫だと思いますよ。海綿骨用スクリューのことをキャンセラスと書かないでスポンジと書かれている器械セットもありますしね。
Posted by 管理人 at 2006年10月04日 00:08
管理人さんありがとうございます。

時々細かいとこまで気にしてしまう癖がありまして。それがいいのか、悪いのか・・。

Posted by ゆかり at 2006年10月04日 00:28
管理人さんこんばんわ♪最近このサイトに訪れる方が多くなりましたね★いろんな方の意見等いつも楽しく拝見しています。
最近ここのサイトに感化されて、パソコンにマニュアルや勉強してる事を少しづつ書き込んでます。結構大変ですね…管理人さんすごいです

私が入職した時は、根拠や理由は後で、とりあえず手順だけ覚えてました。特に整形です。ドリルで穴開けて〜計って〜タップ切って〜スクリュー  て感じです。
数年後このままではダメと思い、勉強しましたが、いまさら聞けないって事もありました。そんな時このサイトを見つけたので、整形シリーズは楽しみです。
実は、3分の1円プレートやリコンストラクションプレートなど種類が多いプレートですが、どのような骨折に対しどのプレートを選択しているのか理由がよく分かりません。調べてみましたがイマイチ…
よろしければ教えてください
Posted by ぶっこ at 2006年10月04日 22:52
ぶっこさん、こんばんは。
そうですね、最近アクセス数が劇的に増えています。特に宣伝をしているわけではいのですが、ありがたいことです。書き込みをしてくださる方も増えてきて、ブログ開設者としては多いに励みとなっています。

パソコン入力、最初は果てしない作業のような気がして気が滅入りますけど、一度作ってしまえばいろいろ使いまわしもできますし、資産として貴重なものとなるはず。がんばって下さいね。

私の場合、メールを含めて過去15年くらいに書いた文書がすべてパソコンの中に入っているんですが、仕事の上でもデータベースとしていろいろ使わせてもらってます。なかには自分で書いたのにすっかり忘れていて「へぇ〜」と思うものもあったり(笑)

根拠や理由は後で、というのはうちの職場も同じです。最初のうちはとにかく実践力として器械出しができる要員を育成することに力を注ぎますので。自分もそういう教育をされてきたんですが、端と思ったんです。根拠や理由はあとでと言われたけど、後で誰が教えてくれるの?? そういう機会は実はないんですね。後は個人任せ。興味があれば自分で勉強するし、そうでない人でもとりあえず実務はできるから誰も文句は言わない。で、実際のスタッフを見ると後者が大半。根拠や理由を知っていた方がいいという見本がほとんどいないんですよね。結果として手術室の仕事ってこんなもんかと軽く思われてしまいがち。

単に覚えるにしても、理解して頭に入れてしまえば忘れることもないし、結果的には力になるというのが私の持論。そんな考え方を持って、いまの職場の教育システム改善に取り組んでいるところなんです。その副産物がこのブログというわけです。

でも私もいまの職場しか知らないものだから、世の中の人たちに披露するには恥ずかしいことを書いてるなと思うこともしばしば。特に整形はもうちょっと勉強してから、ということにさせてください。

ゆかりさん、疑問に思うことはとってもいいことです。だってそれが新しい世界への入口ですから。またなにか気になる点があったら、また気軽に書き込み下さいね。私が知っていることであればお答えしますし、そうでなければ一緒に調べてみましょ。
Posted by 管理人 at 2006年10月04日 23:54
たびたびの書き込みです・・・すみません。。
私も初めの頃は手順だけを必死に覚えました。先輩方も根拠より、手順!器械の名称を覚える方が大切というような雰囲気がありました。。。でも、今になって思えば根拠を理解した方が覚えやすいし、応用がきくように思います。

「ぶっこさん」のご質問を拝見しました。

ヒントになるか不明ですが・・
各骨折部位にどのようなプレートを使用すれば良いのかというような例?見本?の一覧表が「シンセス」にあります。表はロッキングプレートの紹介で「上肢編」「下肢編」に分かれています(シンセスのまわし者と呼ばれてしまいそうですね。。シンセス教の信者?)
結構役立つ資料だと思っています。

プレートの選択について・・・
私は部位以外にどの程度の大きさの骨折線なのか、折れ方などがポイントになってくると考えています。
あとは医者の好み!

例えば、骨が細くて丸いような場所だったらプレートがより骨に密着するように1/3円プレート(スモールタイプ)を使用するように思いますし、骨折線が比較的平面(骨幹のような・・・髄内釘という場合もありますが)だったら、リコン・LC-LCPといったプレートを使用するような気がします。
腓骨外果では、プレートをベンディングしやすいようにメタフィジアルを使用するとか・・・

ORIFは生理的な形で整復することが重要で(すみません・・当たり前のことを書いて)、あくまでもプレートは整復した場所を保持して、なおかつ動作によって骨折部に生じる荷重から整復部位を守るためのものなので、骨の形にあったタイプのプレートを先生方は自分の経験や考え、好み(笑)などを元に選択していると解釈しています。(うまく説明できませんが・・)
とは言っても「この骨折の時にはこのプレートを使うことが多い」というような覚え方をしているような気がします(苦笑)

いつも書き込みが長くなってしまいます。。おしゃべりですみません。
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月05日 21:38
防風通聖散さん、プレートの選択についてわかりやすい説明ありがとうございました。医者の好みということであまり深く考えてこなかったのですが、1/3円プレートは細い骨用なのか、なるほどと参考になりました。

最初から使うプレートを決定してくれていればいいのですが、観整固の度に同じ目的のプレートセットでメーカーを変えて何種類も届くことが多いうちの整形。たかだか前腕の観整固のために器械台5-6台分の借物器械がきて、下手なTHAより大がかりになることもしばしば。いい加減にしてほしいです(^^ゞ
Posted by 管理人 at 2006年10月08日 15:48
管理人さん!まったくです!同感!
うちも気が多い先生なようで・・業者側が「どうしてうちのこの器械をご存知なのでしょうか?発表したばかりなのですが・・・」なんてこともあります(苦笑)CHSにしてもACE・シンセス(PFN−Aも含めて)・コベルコ(現JMM)などと使い分けるし・・。X-Pを見たらある程度はどこのメーカーのインプラントが入っているのか分かるようになりました(医師からは「整形オタク」と言われましたが・・)。普段から見ていれば分かりますよね?
施設によっては「CHSだったらここの業者!」みたいに決まっているところもあると聞いたことがあるのですが・・どうなのでしょう?

1つのOPEで複数の器械を注文するとして、それが2件、3件と増えていったとしたら・・・業者から器械を受け取って滅菌する側はそりゃ・・・もう大変です。

たびたび防風でした。すみません。
プレートの話ですが、本格的に知識のある方が読んだら・・「何を言っているんだか!」と言われてしまいそうです。
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月09日 09:57
防風通聖散さん、やっぱり「整形オタク」だったんですね!(笑)

私、いまの病院しか知りませんから、 防風通聖散さんからコメントをもらうたびにあまりにハイレベルな話に、うちの病院ってレベル低いのかも、なんて思っていたんですが、今回のコメントを読んでちょっと安心しました(^^)
Posted by 管理人 at 2006年10月22日 16:20
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2006年09月15日

観血的整復固定術〜コンプレッション・スクリューってなに?

なんとなくシリーズ化している骨折治療の手術「観血的整復固定術」(観整固)の話、第三段です。今日は以前チラッと質問のあった「コンプレッション・スクリュー」についてお話ししようと思います。

すでに告白しているとおり、私は整形の手術がかなりニガテです。入職して以来、最低限業務に必要なことは先輩から教わりましたが、「ドクターにこういわれたらこの器械を出す!」的な最低限のことだけで、骨折治療の理屈なんてものは一切聞いたことがありません。(過去に職場内で勉強会が開かれたということもないようです)

自分で調べようにも、プレート+スクリュー固定の詳しいことが書かれた参考書すら見つけることができず、今までなんとなくでノラリクラリやってきた立場の人間です。

そんな無知なヤツが語ることなので、もしかしたら根本的に誤解しているかも、、、、そんな懸念を抱きつつ、私が理解している範囲でのコンプレッションスクリューの仕組みについて書いてみたいと思います。突っ込みどころ満載だと思いますので、どうぞお気づきの点はご指摘下さい。

さて、今回、説明のためにこんな図を用意してみました。

骨折手術で骨折線を引き寄せるコンプレッションの掛け方説明図

これは、ふつうの全ネジタイプのスクリューを使って「コンプレッションを掛けている」様子を表わしたつもりです。


コンプレッション compression とは、そもそも「圧迫」とか「圧縮」という意味の英単語です。骨折の手術で、スクリューを使って「コンプレッションを掛ける」というのは、骨折部がずれないように引き寄せる圧力を掛けつつスクリュー留めすることを意味しています。

ふつうに骨折線をまたいでスクリュー留めした場合、もし隙間ができてしまったら、その状態でいくら強くネジを締めつけても隙間が縮むことはありません。しかし上の図をみてもらうとどうでしょう? ネジを締めれば締めるほど、下の骨片が上の骨片に引き寄せられていくことがわかりますでしょうか?

ふつうのスクリューを入れた場合と何が違うのかというと、ネジの根本(皿に近い部分)が、太い径のドリルで削られていて、「ネジが効いていない」状態なんですね。それでいて皿の部分はしっかりと骨の表面に当たっていますので、この状態で締め付ければネジが効いている下の骨片だけが、皿部分を力点として引き寄せられていく。これがコンプレッションです。(たぶん...)

実際の骨折の手術では、まず一本こうしたコンプレッションの効いたスクリューを打って骨折線を充分に引き寄せて密着させてから、改めてプレートを当ててふつうのスクリューで固定する、という方法をよくとるみたいです。

具体的にはどうするのかというと、まずは本来のドリル径より大きめのドリルを使って途中までドリリング。その後に本来のドリルで最後まで穴あけをすれば上図の赤線で囲われたような形に骨に穴が開きます。そこにふつうに全ネジのスクリューを入れれば、コンプレッションとして働くというわけ。

さらに言えばこれと同じような効果を出すためには、ネジの皿に近い部分のネジが効かなければいいわけだから、最初からそこにネジ山を付いていないネジを使うというのもひとつの方法です。そこで出てくるのが、こんな感じのスクリュー。

コンプレッション・スクリュー

これだったら、わざわざ径の違うふたつのドリルを使い分けなくても、ふつうにスクリュー留めするだけでコンプレッションを掛けることができそうです。

で、もしかしたら、こういったタイプのネジを「コンプレッション・スクリュー」と言うんでしょうか? スイマセン、確認はとってません。私の勝手な憶測ですが、あってますでしょうか???

少なくとも大腿頚部骨折のときに使うCHS(Compression Hip Screw system)なんかはこんな感じのラグ・スクリューになってますよね。

自信はまったくないまでも、以上が私が勝手に理解しているコンプレッション・スクリューの話でした。


骨折手術に関してはAO財団のナース向けセミナーに参加して勉強してみたいと思っていますが、それ以外になにかいい資料・本をご存じの方、ぜひご教授下さい。どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
posted by Metzenbaum at 01:22 | Comment(22) | TrackBack(0) | 器械出し/直接介助(直介)
この記事へのコメント
はじめまして。8月下旬に開腹手術を受け、自宅療養中の身なので、
こちらのブログでかなりお勉強させてもらっています。
(医療従事者ではないですが)

3度目の手術だったので、手術室の中で、忙しく看護師さんたちが、
準備をしているのをゆっくり観察しておりました(手術台ではなすがまま状態なんで)
術後は硬膜外麻酔をお願いしたんで、術前にすでに背中に細い管をさして(背骨をかなり調べてました)、上を向いて、口にマスクしたあと、わずか3秒たらずで記憶がなくなりました。

麻酔は、背中からのほうだったのか、マスクからだったのか、結局思い出せないです。
「手術終わりましたよ〜」の問いかけ時は、まだ挿管されていて、返事もできない状態だったのですが、一体どこの時点で麻酔がかかったんだろうと不思議です。

ここのブログって、ほんとうに私のような手術経験者も勉強になるので、
ぜひ続けてくださいね。楽しみにしています。
Posted by キイロイトリ at 2006年09月15日 18:13
キイロイトリさん、はじめまして。
病院関係者以外の方が読んでくださっているとはまったく想定していなかったのでちょっと「汗...」という感じです。あまりに医療者の都合で書いてやしなかったかなぁ、と焦っております。

一般の方向けということでしたら、麻酔のことを詳しく紹介するとかネタはたくさんあって、いつかそんな方向性も、なんて考えなくもないのですが、スイマセン、当分は同業者向けというスタンスでいかせてください。

さて、麻酔の話ですが、硬膜外麻酔+全身麻酔の併用だったんですね。
眠ってしまう全身麻酔の薬は、きっと腕の点滴から入ってきたんだと思いますよ。背中の硬膜外麻酔のチューブはキズの痛みを抑えるだけで、眠くなったりする作用はありませんので。

全身麻酔は、よく「眠った状態」と表現することがありますが、厳密には睡眠とは違って体の疲れがとれることはありませんし、よく寝た! という実感もありません。さらに言えば時間の感覚もないので、覚めたときに「ホントに手術終わったんですか!? これからじゃないの?」とビックリされる方も多いですね。

それと麻酔前後の記憶が残っていないことが多いので、もしかしたら3秒で意識がなくなったというのも実際はもっと長くカウントしていたかもしれませんよ。でも抜管前に声を掛けられたことを覚えてらっしゃるんですね。実は私も全麻は何度か経験あるんですが、抜管直後に話したことはまったく覚えてないです。記憶に残っているのはリカバリーからでした。

私自身は、全麻3回、脊椎麻酔1回、局麻数回のオペ経験があります。だからこそ気付くこと・思うことというのも今の職場に来てたくさんありました。キイロイトリさんももしよろしければ、実際に手術を受けられた方として、オペ室ナースに対して、なにかありましたら、ぜひ御意見を聞かせていただけるとうれしいです。気が向いたときには気軽に書き込み下さいね。
Posted by 管理人 at 2006年09月16日 12:31
なるほど、ねじ穴がないスクリューの正体はこれだったんですね。納得です。近いうちに本格的に整形の手術に入っていく予定なので、大変勉強になります。これからも、期待です。わからないことが見当たり次第、質問させてもらいますのでよろしくお願いします。
Posted by れん at 2006年09月17日 09:48
れんさん、質問大歓迎です。
聞かれてみると、きちんと理解していない自分に気付いて、いろいろ調べてみたりもできますので、こちらも勉強になっています。

決して得意な分野ではないのですが、頑張ってみます。
Posted by 管理人 at 2006年09月18日 07:42
管理人さん、とても早い回答ありがとうがざいます。図や写真などがあり、とても分かりやすく納得です。いつもなんとなく使っていたんだなぁ、と改めて反省してみたり…。
うちの病院では、あの写真のスクリューの事は、ハーフタップのキャンセラススクリュー・コーティカルスクリューなどと呼んでいます。反対にネジが全部あるのもをフルタップなどと呼んでいます。いろいろな名前があってややこしいです…。

さて、話が変わり今回の美容外科の話。私も興味津々でした。うちの病院には美容外科はないのですが、形成外科で今まで入っていたシリコンを抜去したりする手術を行っています。いつ見ても、よく考えたなぁ〜と関心してしまいます(笑)
Posted by なな at 2006年09月18日 14:39
あ、そういえばハーフ・ピッチとかフル・ピッチというような言い方を器械屋さんから聞いたことあるかも。きっとカタログ手技書を見ればきちんとした正式名称が書いてありますよね。また確認してみます。

あのハーフピッチのスクリューを、「コンプレッションを掛ける用」と書いてしまいましたが、目的はそれだけなのか、他の用途があるのか、もうちょっと調べてみます。

ところであの図なんですが、完全にオリジナルなのですが、言わんとすることは伝わりますでしょうか? なにか御意見がありましたら、今後のために聞かせてもらえたらと思います。
Posted by 管理人 at 2006年09月18日 15:52
あの図ですよね。とっても分かりやすい図でしたよ。完全なオリジナルだなんてすごいですね!!驚きました〜。
ところで、うちの病院みたいにハーフタップのキャンセラスとか、コーティカルとか呼んでいるということは、そのコンプレッションを効かしている場所が、海面骨や皮質骨など区別しているということですよね?私も、改めて調べてみたいと思います。ありがとうございました。
Posted by なな at 2006年09月18日 22:37
図は大丈夫そうでしょうか? どうもありがとうございました。いま新人さん向けに「観整固入門」というマニュアル(冊子)を作っているんですが、さっそくその中にも入れちゃおうと思います。ホントは「観整固入門」もPDF形式とかでウェブにも公開できればなと思っているんですが、メーカーさんのカタログからスキャンした画像なんかをふんだんに入れちゃってるので、著作権的にNGなのが残念。

ちょっと私も不確かなんですが、ハーフタップタイプのスクリューはキャンセラスしか見たことがないんですが、コーティカルもあるんですか? 私の印象では、コーティカルでコンプレッションを掛けたい場合は、ふつうの全ネジを使って例の図のようにドリルの太さを使い分けることでコンプレッション掛けていた気がします。キャンセラスの場合はハーフピッチのスクリュー。最初からハーフピッチのコーティカルってありましたっけ?

今度、このあたりはDr.なり器械屋さんに聞いてみます。
専門家のシンセス太郎さん、これを見てくれてないかなぁ。
Posted by 管理人 at 2006年09月18日 23:38
管理人さん、ごめんなさい。コメントを見た後、うちのオペ室にあるAOのスクリューセットを見てみたら、確かにハーフタップのスクリューは、キャンセラスしかなかったです…。私の思い違いでしたよ〜。混乱させてしまったら、ごめんなさい。
Posted by なな at 2006年09月24日 21:28
ななさん、フォローアップありがとうございました。

整形のスクリューについては、今も勉強中です。今度は近いうちに、ロッキングプレートについて図解付きで記事をアップできそうです。
Posted by 管理人 at 2006年09月25日 21:01
いつもお疲れ様です。
変わらず濃い内容に脱帽です。。。
ほぼ独学でこのようにスクリューを理解されていることが驚きです!スゴイ!

ラグスクリューテクニックは一度理解するとOPEが楽しくなると思います。
「ワッシャーは使いますか?」とか「キャンセラスのスレッドはフルですか?それとも1/3?2/3ですか?」なんて聞ければ、最高!後輩にはいつもこのように指導しています。私は過去にプレートにスクリューを打ち込んでいるのに「ワッシャーは使いますか?」なんてお馬鹿な質問を医師にして笑われたことがあります(笑)

参考になるかわかりませんが、少し私が知っている知識を皆様に・・・
ねじ山はスレッド(Thread)
スクリューのねじ山のない部分はシャフト(Shaft)と言うそうです。
キャンセラスのスレッドが無いところがシャフトなのかといえばそうではなくて、イメージとしてはシャフト(棒)の周りにスレッドがあると考えるのが正しいのかと思います。

スレッドが半分しかないキャンセラスをAOでは「シャフトスクリュー」とか「ショートスレッド」と呼んでいるようです。まあ、どちらにしても医師とお互いに分かる呼び名で呼べばいいような気がします(笑)

コメントにもありましたが、皮質骨を圧迫固定したい場合は、コーティカルを使用(スライディングホールを作って)。海面骨の圧迫の場合はキャンセラスを使用しますよね!
どのスクリューを使用するにしてもPOINTなのは、スレッドが骨折線より奥(圧迫したい側)を超えていることだそうです。逆に言えば、骨折線手前に(骨と密着する)スレッドがあるのはNGということなのでしょうか・・。また、ドリリングした穴のサイズが骨折線の手前と奥で同じということも圧迫の効果が得られないので固定はできるかもしれませんが、「ラグスクリューテクニック」としてはNG。スレッドが十分に骨折線を越えて挿入されていないと十分な圧迫が出来ないということです。
コーティカルでスライディングホールを作るのはこの為だそうです。。。

偉そうなことを書き込んでしまってすみません。自分でも説明して訳がわからなくなってきました(苦笑)
私も完全に理解している訳ではなく、穴だらけなので間違っているようでしたらご指摘ください。

ロッキングプレートの内容が読めるとか?
私は医師から骨折の位置を聞いてどんなプレートを使用するのか予測するのがスキです。(AOの製品ですが)メタフィジアル、LC−LCP、LHSPなどなど・・種類もいろいろありますよね〜。ただ形が異なるくらいでOPE手技は変わらないのですが・・・・。
ロッキングプレート!楽しみにしています。
長々と失礼しました!
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月02日 22:44
防風通聖散さん、痛み入るコメントありがとうございました。
防風通聖散さんにこんなふうに書かれてしまうと、もう私のでる幕はございません。ロッキングプレートの私の勝手な解釈論、出す自信がなくなりました。勉強してまた出直してきます(笑)

スレッドにシャフト、そういう用語があったんですね。
基礎を知らない恥ずかしさ全開です。

でも大まかな理解は合ってたんだって、安心できました。ありがとう!
Posted by 管理人 at 2006年10月03日 00:23
とんでもございません!
私は知っているだけで、管理人さんのように文章や図などに表現することは出来ませんから・・・。
管理人さんの記事を楽しみにしている(私も含まれますが)方々に「余計なことを書き込むな!」と怒られてしまいそうです。

シャフトにスレッドなどと偉そうなことを書き込みましたが、実はパソコンの隣にはテキストがしっかりと置かれていて、それを見直しながら書き込みをしたのですよ(苦笑)今日、テキストを久しぶりに見てみて「かなり忘れているなぁ・・」とかなり反省しました。。。。

そんな訳で、ロッキングプレートの記事!楽しみにしています。
「私の出る膜はございません」なんておっしゃらずにアップしてくださいね!約束ですよ!
そうしないと他の方々に申し訳ないです。

微力ではありますが、お手伝いできるところはさせてください。このようにして成長していけると嬉しいです。


よろしくお願いいたします。
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月03日 00:58
こんばんわ。今年オペ室ナースとして働き始めたばかりのペーペーです(^^;)最近このページをみつけて、度々拝見させていただいています。人間関係や、Drのおもりに嫌気がさしてしまうこともありますが、このページでオペ室看護師としての面白さをみつけながら、モチベーションを上げて毎日過ごしています。

質問なんですが、「コーティカルスクリューは皮質に」
と書いてあったのですが、解剖の教科書を開いてみても、緻密質と海綿質としか載ってなくて・・・。皮質=緻密質として解釈してもよろしいのでしょうか?


Posted by ゆかり at 2006年10月03日 22:58
防風通聖散さん、軽口に書いてますんで、気にしないで下さいね。

単に自分が恥ずかしかっただけで、もっと勉強してパワーアップして帰ってきますので、楽しみにしていて下さいね。

ゆかりさん、はじめまして。
緻密骨、確かに私が学生時代に使っていた解剖学の教科書にもそう書いてありました。私は単純に皮質骨=緻密骨と理解しています。まあ、海綿骨というなら、その対比ということで緻密骨と言う方が正しいのかもしれません。目が粗いのと詰まっているのという直感的なイメージもしますしね。

ただ臨床的にはコーテックス(皮質骨)という言い方が主流な気がします。あまり細かいことは気にしなくて大丈夫だと思いますよ。海綿骨用スクリューのことをキャンセラスと書かないでスポンジと書かれている器械セットもありますしね。
Posted by 管理人 at 2006年10月04日 00:08
管理人さんありがとうございます。

時々細かいとこまで気にしてしまう癖がありまして。それがいいのか、悪いのか・・。

Posted by ゆかり at 2006年10月04日 00:28
管理人さんこんばんわ♪最近このサイトに訪れる方が多くなりましたね★いろんな方の意見等いつも楽しく拝見しています。
最近ここのサイトに感化されて、パソコンにマニュアルや勉強してる事を少しづつ書き込んでます。結構大変ですね…管理人さんすごいです

私が入職した時は、根拠や理由は後で、とりあえず手順だけ覚えてました。特に整形です。ドリルで穴開けて〜計って〜タップ切って〜スクリュー  て感じです。
数年後このままではダメと思い、勉強しましたが、いまさら聞けないって事もありました。そんな時このサイトを見つけたので、整形シリーズは楽しみです。
実は、3分の1円プレートやリコンストラクションプレートなど種類が多いプレートですが、どのような骨折に対しどのプレートを選択しているのか理由がよく分かりません。調べてみましたがイマイチ…
よろしければ教えてください
Posted by ぶっこ at 2006年10月04日 22:52
ぶっこさん、こんばんは。
そうですね、最近アクセス数が劇的に増えています。特に宣伝をしているわけではいのですが、ありがたいことです。書き込みをしてくださる方も増えてきて、ブログ開設者としては多いに励みとなっています。

パソコン入力、最初は果てしない作業のような気がして気が滅入りますけど、一度作ってしまえばいろいろ使いまわしもできますし、資産として貴重なものとなるはず。がんばって下さいね。

私の場合、メールを含めて過去15年くらいに書いた文書がすべてパソコンの中に入っているんですが、仕事の上でもデータベースとしていろいろ使わせてもらってます。なかには自分で書いたのにすっかり忘れていて「へぇ〜」と思うものもあったり(笑)

根拠や理由は後で、というのはうちの職場も同じです。最初のうちはとにかく実践力として器械出しができる要員を育成することに力を注ぎますので。自分もそういう教育をされてきたんですが、端と思ったんです。根拠や理由はあとでと言われたけど、後で誰が教えてくれるの?? そういう機会は実はないんですね。後は個人任せ。興味があれば自分で勉強するし、そうでない人でもとりあえず実務はできるから誰も文句は言わない。で、実際のスタッフを見ると後者が大半。根拠や理由を知っていた方がいいという見本がほとんどいないんですよね。結果として手術室の仕事ってこんなもんかと軽く思われてしまいがち。

単に覚えるにしても、理解して頭に入れてしまえば忘れることもないし、結果的には力になるというのが私の持論。そんな考え方を持って、いまの職場の教育システム改善に取り組んでいるところなんです。その副産物がこのブログというわけです。

でも私もいまの職場しか知らないものだから、世の中の人たちに披露するには恥ずかしいことを書いてるなと思うこともしばしば。特に整形はもうちょっと勉強してから、ということにさせてください。

ゆかりさん、疑問に思うことはとってもいいことです。だってそれが新しい世界への入口ですから。またなにか気になる点があったら、また気軽に書き込み下さいね。私が知っていることであればお答えしますし、そうでなければ一緒に調べてみましょ。
Posted by 管理人 at 2006年10月04日 23:54
たびたびの書き込みです・・・すみません。。
私も初めの頃は手順だけを必死に覚えました。先輩方も根拠より、手順!器械の名称を覚える方が大切というような雰囲気がありました。。。でも、今になって思えば根拠を理解した方が覚えやすいし、応用がきくように思います。

「ぶっこさん」のご質問を拝見しました。

ヒントになるか不明ですが・・
各骨折部位にどのようなプレートを使用すれば良いのかというような例?見本?の一覧表が「シンセス」にあります。表はロッキングプレートの紹介で「上肢編」「下肢編」に分かれています(シンセスのまわし者と呼ばれてしまいそうですね。。シンセス教の信者?)
結構役立つ資料だと思っています。

プレートの選択について・・・
私は部位以外にどの程度の大きさの骨折線なのか、折れ方などがポイントになってくると考えています。
あとは医者の好み!

例えば、骨が細くて丸いような場所だったらプレートがより骨に密着するように1/3円プレート(スモールタイプ)を使用するように思いますし、骨折線が比較的平面(骨幹のような・・・髄内釘という場合もありますが)だったら、リコン・LC-LCPといったプレートを使用するような気がします。
腓骨外果では、プレートをベンディングしやすいようにメタフィジアルを使用するとか・・・

ORIFは生理的な形で整復することが重要で(すみません・・当たり前のことを書いて)、あくまでもプレートは整復した場所を保持して、なおかつ動作によって骨折部に生じる荷重から整復部位を守るためのものなので、骨の形にあったタイプのプレートを先生方は自分の経験や考え、好み(笑)などを元に選択していると解釈しています。(うまく説明できませんが・・)
とは言っても「この骨折の時にはこのプレートを使うことが多い」というような覚え方をしているような気がします(苦笑)

いつも書き込みが長くなってしまいます。。おしゃべりですみません。
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月05日 21:38
防風通聖散さん、プレートの選択についてわかりやすい説明ありがとうございました。医者の好みということであまり深く考えてこなかったのですが、1/3円プレートは細い骨用なのか、なるほどと参考になりました。

最初から使うプレートを決定してくれていればいいのですが、観整固の度に同じ目的のプレートセットでメーカーを変えて何種類も届くことが多いうちの整形。たかだか前腕の観整固のために器械台5-6台分の借物器械がきて、下手なTHAより大がかりになることもしばしば。いい加減にしてほしいです(^^ゞ
Posted by 管理人 at 2006年10月08日 15:48
管理人さん!まったくです!同感!
うちも気が多い先生なようで・・業者側が「どうしてうちのこの器械をご存知なのでしょうか?発表したばかりなのですが・・・」なんてこともあります(苦笑)CHSにしてもACE・シンセス(PFN−Aも含めて)・コベルコ(現JMM)などと使い分けるし・・。X-Pを見たらある程度はどこのメーカーのインプラントが入っているのか分かるようになりました(医師からは「整形オタク」と言われましたが・・)。普段から見ていれば分かりますよね?
施設によっては「CHSだったらここの業者!」みたいに決まっているところもあると聞いたことがあるのですが・・どうなのでしょう?

1つのOPEで複数の器械を注文するとして、それが2件、3件と増えていったとしたら・・・業者から器械を受け取って滅菌する側はそりゃ・・・もう大変です。

たびたび防風でした。すみません。
プレートの話ですが、本格的に知識のある方が読んだら・・「何を言っているんだか!」と言われてしまいそうです。
Posted by 防風通聖散 at 2006年10月09日 09:57
防風通聖散さん、やっぱり「整形オタク」だったんですね!(笑)

私、いまの病院しか知りませんから、 防風通聖散さんからコメントをもらうたびにあまりにハイレベルな話に、うちの病院ってレベル低いのかも、なんて思っていたんですが、今回のコメントを読んでちょっと安心しました(^^)
Posted by 管理人 at 2006年10月22日 16:20
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