かねてから準備を進めていた学会のイベントが終了し、ほっと一息の土曜日。
これから頭を切り替えて、頼まれていた単行本に載せるエッセイ約10枚(原稿用紙)に取り掛かります。
数日前に急にきた原稿依頼で、それを受けたときは学会準備で頭がいっぱい。でもまあ、何とかなるだろうと思って引き受けちゃいました。
で、いまそのネタをあれこれ考えているのですが、、、、
ここで思うのは、文章を書くにしてもイベントを成功させるにしても、なにかをアウトプットするにはイメージが固まっていることが重要なんだなという点。
普段すらすらと筆が進むことって、要は日ごろから頭の中であれこれ考えていて、内容や主張が大きなイメージとして固まっているからこそ、文字という形になって外に吐き出せるのだと思います。
今回の原稿依頼は急な話で、これまで頭の中で考えをこねくり回す時間がまったくなく、いまからはじめた段階。
だからちっとも筆が進みません。
依頼がきたとき、あまり考えずに直感で「これなら書ける!」と踏んで、引き受けました。
一応そのときのインスピレーションが小さな点として中核にありますから、その周辺を膨らませてある程度の大きさになったとき、初めて文字として出せるような、そんな気がしています。
こんなときは、パソコンの前に向かっていたずらに文字を打っても、骨格がしっかりしていないから、流れが迷走するだけ。
そこで、私はお風呂に入ります。
で、ぼんやりと頭の中でイメージを膨らませてみます。
いちばん効果的なのは、自宅のお風呂ではなく、温泉だったりスーパー銭湯なんかにいって、数時間を費やすこと。
文字情報が目に飛び込んでこない環境で、何もしない必然性がある空間が重要です。
そうして、イメージが形になってきて、行ける! と思えるようになったら、一気に書き始める。
思えば、これまでもそんなパターンでいろんな場面を乗り切ってきたんだなぁ、と思いました。
そんな手ごたえを感じて、いまパソコンに向かい始めたのですが、なぜか肝心の原稿ではない、こんな駄文を書いている私。
現実逃避?
締め切りまであと数時間。
【お知らせ】 誠に勝手ながら、このブログは現在休止中という扱い にさせてもらっています。たまに記事は更新していくつもりですが、皆さまがお寄せ下さるコメントやご質問すべてにお答えするのは難しい状況にあります。ごめんなさい。引き続きこのブログが手術室看護に関する皆さまの情報交換の場としてお使いいただけたら幸いです。(2008.4.9)
2009年06月13日
2009年05月17日
看護学士としての初仕事―大学非常勤講師
今日はとある大学の非常勤講師としての初仕事でした。
約100名の学生さんたちを相手に90分の講義。
いや〜、緊張しました。
思いのほか、学生さんたちの反応もよく、こちらからの問いかけに答えがきちんと返ってきてうれしかったです。
私自身は学生時代、そんな素直な学生だったかなぁと過去の自分へちょっと反省してみたり(笑)
それにしても看護専門学校卒の私が大学の教壇に立つようになるなんて、これも学士(看護学)を取っておいたからからかもしれません。
経緯は複雑なので割愛しますが、もともととある大学の先生が私がネット上に発表していた文章に目を留めてくださったのがはじまりで、講師としての打診をうけました。その時点ではまだ看護学士は取れておらず、ただの専門学校卒ナース。
その後、大学に履歴書を送る段階ではギリギリ学位記が届きましたので、堂々と学歴に学位(看護学)と記載。
それで、晴れて大学の教授会(?)の審査をクリア、というわけです。
ふつう大学の専任教員であれば最低でも修士。でも非常勤ですから、もしかしたら学歴がなくてもOKだったのかもしれませんが、ここはひとつすべては学位のお陰ということにしておきたいと思います(笑)
いままで学士(看護学)取得の経緯を綴ってきて、その結末はまったく評価されず、自己満足に終わったと言うところで完結していました。
でも今は自信をもって語れます。
学士(看護学)を取ったら大学講師の仕事が舞い込んできました! と。
今後の可能性の広がりが楽しみです。
追伸: 皆さま、コメントに個別にお返事できずにゴメンナサイ!
約100名の学生さんたちを相手に90分の講義。
いや〜、緊張しました。
思いのほか、学生さんたちの反応もよく、こちらからの問いかけに答えがきちんと返ってきてうれしかったです。
私自身は学生時代、そんな素直な学生だったかなぁと過去の自分へちょっと反省してみたり(笑)
それにしても看護専門学校卒の私が大学の教壇に立つようになるなんて、これも学士(看護学)を取っておいたからからかもしれません。
経緯は複雑なので割愛しますが、もともととある大学の先生が私がネット上に発表していた文章に目を留めてくださったのがはじまりで、講師としての打診をうけました。その時点ではまだ看護学士は取れておらず、ただの専門学校卒ナース。
その後、大学に履歴書を送る段階ではギリギリ学位記が届きましたので、堂々と学歴に学位(看護学)と記載。
それで、晴れて大学の教授会(?)の審査をクリア、というわけです。
ふつう大学の専任教員であれば最低でも修士。でも非常勤ですから、もしかしたら学歴がなくてもOKだったのかもしれませんが、ここはひとつすべては学位のお陰ということにしておきたいと思います(笑)
いままで学士(看護学)取得の経緯を綴ってきて、その結末はまったく評価されず、自己満足に終わったと言うところで完結していました。
でも今は自信をもって語れます。
学士(看護学)を取ったら大学講師の仕事が舞い込んできました! と。
今後の可能性の広がりが楽しみです。
追伸: 皆さま、コメントに個別にお返事できずにゴメンナサイ!
2009年04月28日
当直時間はすべてが労働時間と地裁判決
病院の労働条件を巡って画期的な判例がでました。
医師の当直は、実働分だけではなく、その当直時間すべてが労働時間であるとのこと。
当直(宿直)についてご存じない方はピンとこないかも知れませんが、とにかくすごいことなんです。
詳しくは下記の朝日新聞記事をご覧下さい。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000904230003
医師とおなじ当直業務をしている手術室看護師(病院にもよりますが)にとっても切実な問題です。
新聞記事はそのうちウェブから末梢されてしまいますので、必要な方は早めにプリントしておくことをお薦めします。
医師の当直は、実働分だけではなく、その当直時間すべてが労働時間であるとのこと。
当直(宿直)についてご存じない方はピンとこないかも知れませんが、とにかくすごいことなんです。
詳しくは下記の朝日新聞記事をご覧下さい。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000904230003
医師とおなじ当直業務をしている手術室看護師(病院にもよりますが)にとっても切実な問題です。
新聞記事はそのうちウェブから末梢されてしまいますので、必要な方は早めにプリントしておくことをお薦めします。
2009年04月05日
新人オペナースのための参考書案内
4月、新入職者の季節です。
うちの病院に就職してきた60名の新人ナースたちは、先週は病院全体のオリエンテーションで、いよいよ来週から配属部署への勤務が始まります。
今年、私のオペ室には4名のまっさらの新人さんたちがやってきます。
病院全体の懇親会があって、私は一足先に皆さんにお会いしたのですが、やっぱり聞かれるのは「いまからどんな勉強したらいいですか?」という点。
部署配属が発表になったのは数日前だというのに、すでに3冊もオペ室関連本を買ってきました、なんて気合いの入った子もいて、頼もしいかぎりです。
オペ室業務は看護学校でもあまり習わないし、何をするのかイメージが付かず、参考書もあまり出回っていないので、新人さんたちはどうやって勉強したらいいのか、病棟勤務者に比べて悩むことが多いみたい。
このブログの中でも、多い質問が「参考書を紹介してください!」だったりしますからね。
私自身、本好きで本屋のはしごで1日つぶせる人間ですから、このブログの中でもこれは! と思う本をたくさん紹介してきました。
過去ログを読んでいただければと思うのですが、あまりに散在しすぎているので、4月のこの時期、まとめてみました。
これから一人前のオペナースを目指す皆さま、参考にしてください。
まず、オペ室配属になって手術室での仕事の全体像を把握することが先決です。そこでお勧めなのが 手術室の中へ―麻酔科医からのレポート (集英社新書)
です。
麻酔科医が一般向けに書いた手術室での仕事の流れを解説した本です。実は一般市民向けとしてはちょっと難しい内容なのですが、これから手術室で働こうとするナースにとってはちょうどいい感じの本になってます・普通の新書なので値段も手頃。本格的なオペ業務に入るまえにさっと目を通しておきたい本です。
手術室の仕事は「器械出し業務」と「外回り業務」に分かれますが、ここで重要なのは麻酔看護という視点。
よく、プライベートで「看護師です」と自己紹介すると「何科の看護婦さん?」と聞かれますが、皆さんは強いていうなら麻酔科看護師、ということになります。
麻酔のエキスパートであることが手術室看護師に求められていますが、本職である麻酔科医師からみてオペ室ナースはどうあるべきかという点も、この本から読みとれると思います。
次に目を通すべき本としては先日紹介したばかりの『徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで』
(坂井建雄、新星出版、1680円)でしょうか。これも一般人向けなので読みやすいです。主に器械出し業務に役立つ情報がカラーイラスト豊富に紹介されています。

オペ室では外科系すべての手術を扱いますので、ひととおりの経験ができるまでは3年はかかると言われています。つまり最初の3年は次々とずっと新しいことが入ってくると言うことです。幅広く書かれているこの本は、そんな数百もある術式に対応するために辞書的にも使えると思います。
さらに実際の器械出し業務に入っていったら役に立つのが「カラーイラストでみる外科手術の基本―ILLUSTRATED BASIC SURGERY
」です。
手術室看護師もしくは研修医向けの「外科手術の手技基本本マニュアル」みたいな感じで、とにかく器械出しの基礎固めには最適な本。
さらに器械出しを極める、もしくは手術器械に詳しくなりたいという人には「カラーイラストでみる外科手術の基本―ILLUSTRATED BASIC SURGERY
」がお勧め。
うちの病院ではどちらかというと、ナースより研修医や新人外科医が熟読している姿がよく見られました。かなりマニアな(トリビア的な?)知識を深めることができると思います。
さらに、各科の具体的な器械出し業務に入っていったときに役立つのがメディカ出版の手術室完全マスターシリーズがお勧め。比較的薄い本ですが、カラー写真入りで視覚的にすごくわかりやすいです。

順次刊行されていくみたいで、今のところ次のようなラインナップです。
・消化器外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック
・整形外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック
・脳神経外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック
ここまでくれば、基礎はバッチリ。あとは足りないとすれば、麻酔看護についての専門的な本はなにか一冊欲しいところです。(現在探し中)
その先は応用編になるかなと思います。
うちの病院に就職してきた60名の新人ナースたちは、先週は病院全体のオリエンテーションで、いよいよ来週から配属部署への勤務が始まります。
今年、私のオペ室には4名のまっさらの新人さんたちがやってきます。
病院全体の懇親会があって、私は一足先に皆さんにお会いしたのですが、やっぱり聞かれるのは「いまからどんな勉強したらいいですか?」という点。
部署配属が発表になったのは数日前だというのに、すでに3冊もオペ室関連本を買ってきました、なんて気合いの入った子もいて、頼もしいかぎりです。
オペ室業務は看護学校でもあまり習わないし、何をするのかイメージが付かず、参考書もあまり出回っていないので、新人さんたちはどうやって勉強したらいいのか、病棟勤務者に比べて悩むことが多いみたい。
このブログの中でも、多い質問が「参考書を紹介してください!」だったりしますからね。
私自身、本好きで本屋のはしごで1日つぶせる人間ですから、このブログの中でもこれは! と思う本をたくさん紹介してきました。
過去ログを読んでいただければと思うのですが、あまりに散在しすぎているので、4月のこの時期、まとめてみました。
これから一人前のオペナースを目指す皆さま、参考にしてください。
まず、オペ室配属になって手術室での仕事の全体像を把握することが先決です。そこでお勧めなのが 手術室の中へ―麻酔科医からのレポート (集英社新書)
麻酔科医が一般向けに書いた手術室での仕事の流れを解説した本です。実は一般市民向けとしてはちょっと難しい内容なのですが、これから手術室で働こうとするナースにとってはちょうどいい感じの本になってます・普通の新書なので値段も手頃。本格的なオペ業務に入るまえにさっと目を通しておきたい本です。手術室の仕事は「器械出し業務」と「外回り業務」に分かれますが、ここで重要なのは麻酔看護という視点。
よく、プライベートで「看護師です」と自己紹介すると「何科の看護婦さん?」と聞かれますが、皆さんは強いていうなら麻酔科看護師、ということになります。
麻酔のエキスパートであることが手術室看護師に求められていますが、本職である麻酔科医師からみてオペ室ナースはどうあるべきかという点も、この本から読みとれると思います。
次に目を通すべき本としては先日紹介したばかりの『徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで』

オペ室では外科系すべての手術を扱いますので、ひととおりの経験ができるまでは3年はかかると言われています。つまり最初の3年は次々とずっと新しいことが入ってくると言うことです。幅広く書かれているこの本は、そんな数百もある術式に対応するために辞書的にも使えると思います。
さらに実際の器械出し業務に入っていったら役に立つのが「カラーイラストでみる外科手術の基本―ILLUSTRATED BASIC SURGERY手術室看護師もしくは研修医向けの「外科手術の手技基本本マニュアル」みたいな感じで、とにかく器械出しの基礎固めには最適な本。
さらに器械出しを極める、もしくは手術器械に詳しくなりたいという人には「カラーイラストでみる外科手術の基本―ILLUSTRATED BASIC SURGERY
うちの病院ではどちらかというと、ナースより研修医や新人外科医が熟読している姿がよく見られました。かなりマニアな(トリビア的な?)知識を深めることができると思います。
さらに、各科の具体的な器械出し業務に入っていったときに役立つのがメディカ出版の手術室完全マスターシリーズがお勧め。比較的薄い本ですが、カラー写真入りで視覚的にすごくわかりやすいです。

順次刊行されていくみたいで、今のところ次のようなラインナップです。
・消化器外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック
・整形外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック
・脳神経外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック
ここまでくれば、基礎はバッチリ。あとは足りないとすれば、麻酔看護についての専門的な本はなにか一冊欲しいところです。(現在探し中)
その先は応用編になるかなと思います。
2009年03月29日
学士(看護学)を取るということ
一昨年から去年の約1年をかけて、学士(看護学)取得に取り組んだのですが、終わってみると意外とあっけなかったなぁと感じます。
2期に渡る放送大学での単位取得は、忙しかったのは単位認定試験の前日と当日だけでしたし、"学生に戻る"といっても日常生活は何にもかわりませんでした。
大学単位認定試験は、たいていの場合「常識」的な判断で解けますから苦労はあまりありません。でもどんな人でも学修成果レポート作成にはそれなりの努力は必要なはず。
そうなると、やっぱり看護学士取得でのいちばんのイベントは、学修成果レポート(≒学位認定論文・卒業論文)作成だったと思います。
学位授与機構で看護学士を取る場合のキモは、この論文作成にあるといっても過言ではないでしょう。
ちょっと話を一旦止めますが、学士(看護学)を取得することでどんなメリットがあるのでしょう?
いちばんわかりやすいのは、大卒扱いとなって勤務病院での俸給表が変わるというパターンですが、私の場合も含め、すでに在職中の人の場合はなかなかかなわないことが多いようです。(転職に関してはいい話もよく聞くのですが)
勤務病院が、看護学士取得を評価してくれなかった場合、学士取得の意味がないのかと言われれば、私はそんなことはないと断言します。
私が考える学位授与機構を通した学士取得のメリット。
それは「主張できるナースになれること」だと思っています。
これは、主に学修成果レポート作成のプロセスのことを言っているのですが、看護専門学校卒の看護師の場合、ケースレポート等で叙情的な長めの文章は書き慣れていても、ひとつのテーマを理論立てて組み立てて、長文レポートにまとめる訓練はほとんど行われていないはずです。
大学評価・学位授与機構ではA4レポート用紙で10〜17枚の学術論文形式の「学修成果レポート」の提出を課していますが、この作成過程で学べることは「自分の主張をいかに客観的に人に伝えるか」ということだと思うのです。
看護師として仕事をする上でいろいろ不満もあると思います。それを愚痴るのは誰でもできますが、それを「気付き」として業務改善につなげていくのは、病院組織の中ではなかなか難しいことです。
そんなとき、役立つのが「学修成果レポート」作成過程で身につける論理的思考とその表現方法だと思うのです。
これは私の場合ですけど、この4−5年間、所属の手術室や病院全体の様々な問題点を所属師長や安全対策委員会、職員課長などに訴えてきましたが、みんな話は聞いてくれますが「そうだね、それは難しい問題だね」というだけで、なかなか行動には移してくれません。
何回か言ってダメなら、最後は文章の形でまとめて提出します。すると意外とサラッとことが進んでいくんですよね。そこで学んだことは本当に何かを変えたければ口頭ではダメ。形に残る文書にしなければということでした。(このあたりの具体的な取り組みは「看護師の労働条件」の過去記事をご覧下さいな)
愚痴なら誰でも言えますが、それを文章にしようとすると、結局自分が何を言いたいのかわかっていないということがわかったりもします。そして本当に自分の主張が正当性があるのか、妥当なのかという点も自分自身に対して明白になります。
こうした思考過程はまさに学修成果レポート作成の初期段階と同じです。
さらに自分の主張の正当性を増すために、他の病院ではこうしているというのをわかってもらうために、似たような取り組みについての雑誌記事のコピーを添付したりするとより効果的です。
論文作成とまったく同じですね。
つまり、自分の主張を論理的に文章にまとめて根拠をもって人にプレゼンテーションできること。これが大卒レベルのひとつの指標だと思います。
それはなにも論文作成だけではなく、日頃の業務の中でも普通に活かせる意味のあるスキルです。
そうした思考訓練が、学修成果レポート作成というステップであり、それをクリアした人だけが学士認定を取れるというのは意味のあることだと思います。
何のために学士(看護学)取得を目指すのか、動機は人それぞれでなんでもいいと思います。
でも、それをクリアできたということは、アカデミックな意味で大卒レベルと認定されたわけですから、ただ証書(学位記)に満足するだけではなく、自然と身についたはずの論理的思考過程をぜひ活かしてほしいと思っています。
大卒ナースと専門学校卒ナース、どっちが仕事ができるかというような議論がよくありますが、臨床実務では違いはまったくないにしても、もしかしたら、病棟カンファレンスや、委員会の会議の場での発言やプレゼンテーションで、やっぱり「あの人は違う」というふうなことになるかも知れません。
せっかくの努力の結果を、どこかで活かせる場が見つかるといいですね。
2期に渡る放送大学での単位取得は、忙しかったのは単位認定試験の前日と当日だけでしたし、"学生に戻る"といっても日常生活は何にもかわりませんでした。
大学単位認定試験は、たいていの場合「常識」的な判断で解けますから苦労はあまりありません。でもどんな人でも学修成果レポート作成にはそれなりの努力は必要なはず。
そうなると、やっぱり看護学士取得でのいちばんのイベントは、学修成果レポート(≒学位認定論文・卒業論文)作成だったと思います。
学位授与機構で看護学士を取る場合のキモは、この論文作成にあるといっても過言ではないでしょう。
ちょっと話を一旦止めますが、学士(看護学)を取得することでどんなメリットがあるのでしょう?
いちばんわかりやすいのは、大卒扱いとなって勤務病院での俸給表が変わるというパターンですが、私の場合も含め、すでに在職中の人の場合はなかなかかなわないことが多いようです。(転職に関してはいい話もよく聞くのですが)
勤務病院が、看護学士取得を評価してくれなかった場合、学士取得の意味がないのかと言われれば、私はそんなことはないと断言します。
私が考える学位授与機構を通した学士取得のメリット。
それは「主張できるナースになれること」だと思っています。
これは、主に学修成果レポート作成のプロセスのことを言っているのですが、看護専門学校卒の看護師の場合、ケースレポート等で叙情的な長めの文章は書き慣れていても、ひとつのテーマを理論立てて組み立てて、長文レポートにまとめる訓練はほとんど行われていないはずです。
大学評価・学位授与機構ではA4レポート用紙で10〜17枚の学術論文形式の「学修成果レポート」の提出を課していますが、この作成過程で学べることは「自分の主張をいかに客観的に人に伝えるか」ということだと思うのです。
看護師として仕事をする上でいろいろ不満もあると思います。それを愚痴るのは誰でもできますが、それを「気付き」として業務改善につなげていくのは、病院組織の中ではなかなか難しいことです。
そんなとき、役立つのが「学修成果レポート」作成過程で身につける論理的思考とその表現方法だと思うのです。
これは私の場合ですけど、この4−5年間、所属の手術室や病院全体の様々な問題点を所属師長や安全対策委員会、職員課長などに訴えてきましたが、みんな話は聞いてくれますが「そうだね、それは難しい問題だね」というだけで、なかなか行動には移してくれません。
何回か言ってダメなら、最後は文章の形でまとめて提出します。すると意外とサラッとことが進んでいくんですよね。そこで学んだことは本当に何かを変えたければ口頭ではダメ。形に残る文書にしなければということでした。(このあたりの具体的な取り組みは「看護師の労働条件」の過去記事をご覧下さいな)
愚痴なら誰でも言えますが、それを文章にしようとすると、結局自分が何を言いたいのかわかっていないということがわかったりもします。そして本当に自分の主張が正当性があるのか、妥当なのかという点も自分自身に対して明白になります。
こうした思考過程はまさに学修成果レポート作成の初期段階と同じです。
さらに自分の主張の正当性を増すために、他の病院ではこうしているというのをわかってもらうために、似たような取り組みについての雑誌記事のコピーを添付したりするとより効果的です。
論文作成とまったく同じですね。
つまり、自分の主張を論理的に文章にまとめて根拠をもって人にプレゼンテーションできること。これが大卒レベルのひとつの指標だと思います。
それはなにも論文作成だけではなく、日頃の業務の中でも普通に活かせる意味のあるスキルです。
そうした思考訓練が、学修成果レポート作成というステップであり、それをクリアした人だけが学士認定を取れるというのは意味のあることだと思います。
何のために学士(看護学)取得を目指すのか、動機は人それぞれでなんでもいいと思います。
でも、それをクリアできたということは、アカデミックな意味で大卒レベルと認定されたわけですから、ただ証書(学位記)に満足するだけではなく、自然と身についたはずの論理的思考過程をぜひ活かしてほしいと思っています。
大卒ナースと専門学校卒ナース、どっちが仕事ができるかというような議論がよくありますが、臨床実務では違いはまったくないにしても、もしかしたら、病棟カンファレンスや、委員会の会議の場での発言やプレゼンテーションで、やっぱり「あの人は違う」というふうなことになるかも知れません。
せっかくの努力の結果を、どこかで活かせる場が見つかるといいですね。
2009年03月28日
手術室看護師としての新年度の目標
またもや季節が巡って、このブログをはじめてから何度目かの4月を迎えます。
4月といえば、手術室にも新人ナースが入ってくるフレッシュな時期。
もしかしたら、理想のナースの仕事像とのギャップに悩む人もいるんじゃないかと、毎年この時期には、新人オペ室ナース向けにポジティブなメッセージを投げかけてきたつもりですが、今年は、、、、、、スイマセン、ネタがありません。
ということで過去記事で申しわけありませんが、こんなページへのリンクを張らせてください。
『オペ室ナース1年生にエールを!』(2008年04月08日)
プリセプターやら新人教育担当やらをはずれた去年の1年間。まあ、別のことに必死になっていて忙しかったというのもあるのですが、オペ室内の現場教育からはすっかり遠ざかってしまった気がします。
新しく入ってきた1年生の子たちとも、なんとなく距離が遠いままになってしまっているような。。。
4月も間近なこの時期になって、そんな今までと違う自分に気付くようになりました。
思えば去年は大学で看護学なんてものをまた勉強しなおしてみたり、看護師教育制度を巡って論文みたいなものを書いてみたりと、別の視点から教育を振り返っていたような気もします。
学士(看護学)を取得した今は、今度は学士(教育学)の取得を目指して動き出したところでもありますし、幸運なことにこの4月からは大学で非常勤講師をさせてもらうことも本決まりとなりました。
なんとなく自分の中のベクトルが"教育"へ向かいはじめている今日この頃。
手術室に新しいスタッフがくるという自分自身ワクワクする気持ちを昇華させるためにも、手術室内の教育にもまた力を入れようと思っています。
自分自身がこれまで看護の世界で受けてきた"教育"は決して良いものではありませんでした。どちらかというと児童教育の延長だったと思います。
このブログの中でも何度も書いていますが、大人が大人に教えるためには、押付け教育・詰め込み教育である児童教育の手法は非効率的で、むしろ害になることが多いことが知られるようになってきました。
アメリカ心臓協会の公認インストラクターになったことで学んだ成人教育・インストラクショナル・デザイン。それを手術室の現任教育の現場で活かす、そしてできれば体系化して職場の教育システムとして定着させる。そんな目標を据えて手術室内で活動していきたいなと思っています。
なんだか来年はもう今の手術室にはいないような気がするので、最後の仕事としてなにか残していきたいなぁ。
4月といえば、手術室にも新人ナースが入ってくるフレッシュな時期。
もしかしたら、理想のナースの仕事像とのギャップに悩む人もいるんじゃないかと、毎年この時期には、新人オペ室ナース向けにポジティブなメッセージを投げかけてきたつもりですが、今年は、、、、、、スイマセン、ネタがありません。
ということで過去記事で申しわけありませんが、こんなページへのリンクを張らせてください。
『オペ室ナース1年生にエールを!』(2008年04月08日)
プリセプターやら新人教育担当やらをはずれた去年の1年間。まあ、別のことに必死になっていて忙しかったというのもあるのですが、オペ室内の現場教育からはすっかり遠ざかってしまった気がします。
新しく入ってきた1年生の子たちとも、なんとなく距離が遠いままになってしまっているような。。。
4月も間近なこの時期になって、そんな今までと違う自分に気付くようになりました。
思えば去年は大学で看護学なんてものをまた勉強しなおしてみたり、看護師教育制度を巡って論文みたいなものを書いてみたりと、別の視点から教育を振り返っていたような気もします。
学士(看護学)を取得した今は、今度は学士(教育学)の取得を目指して動き出したところでもありますし、幸運なことにこの4月からは大学で非常勤講師をさせてもらうことも本決まりとなりました。
なんとなく自分の中のベクトルが"教育"へ向かいはじめている今日この頃。
手術室に新しいスタッフがくるという自分自身ワクワクする気持ちを昇華させるためにも、手術室内の教育にもまた力を入れようと思っています。
自分自身がこれまで看護の世界で受けてきた"教育"は決して良いものではありませんでした。どちらかというと児童教育の延長だったと思います。
このブログの中でも何度も書いていますが、大人が大人に教えるためには、押付け教育・詰め込み教育である児童教育の手法は非効率的で、むしろ害になることが多いことが知られるようになってきました。
アメリカ心臓協会の公認インストラクターになったことで学んだ成人教育・インストラクショナル・デザイン。それを手術室の現任教育の現場で活かす、そしてできれば体系化して職場の教育システムとして定着させる。そんな目標を据えて手術室内で活動していきたいなと思っています。
なんだか来年はもう今の手術室にはいないような気がするので、最後の仕事としてなにか残していきたいなぁ。
2009年03月01日
看護師長のための労働基準法基礎知識
月に数回は本屋をはしごして、丸一日を過ごす私ですが、今回の収穫はこちら。

Nursing BUSINESS Vol.3 no.2
(2009年2月号)
ナーシングビジネス誌は、比較的最近刊行された新しい看護雑誌で、主に看護管理や病院経営など、看護のビジネスとしての側面に着目した雑誌です。
今回の特集記事は「もう悩まない 勤務スケジュール 作成の基本を学ぶ」というもので、別に管理職でもない私にはどうでもいい内容。
普段はあまり手に取らない雑誌なのですが、なんだか気になるものがあったんですね。
なにげなく中を見てみたら、思わず「あった〜」と心の中で叫んでしまいました。
「これだけは知っておきたい労働基準法の基礎知識」(高平仁史、p.24〜31)
勤務表を作成する看護師長さん向けに書かれた記事ですが、有給をくれないとか時間外を勝手にカットするような、あまりに無知な師長さんにお困りの皆さんにもぜひ読んでもらいたい記事です。
これまでこのブログの中でも何度も指摘していますが、有給休暇を請求したら病院にはそれを拒否する権利はありません。つまり皆さんは理由はなんであれ、休みたいときに休む権利があるんです。
強制参加させられる病院内の勉強会。これも業務と見なされますので、時間外手当てがつきます。
そんなの社会人としての常識なのですが、病院は非常識の世界。あまり知られていません。正当な主張をしてそれが通らなかった場合。そんなとき「エビデンス」としてこの記事のコピーを手元に置いておくといいかも知れません。
新しい雑誌なので、病院図書室などにはあまりないかも知れませんが、どこかで見かけたらコピーを取っておくことをお薦めします。
参考まで、雑誌連動関連記事としてメディカ出版のウェブで、当直業務に関する法律的な解釈が解説されていました。当直業務のあるオペ室ナースの皆さん、是非読んでみてくださいね。
『ナーシングビジネス』3巻2号FEATURE連動企画 本誌で掲載しきれなかった「当直勤務」解説!

Nursing BUSINESS Vol.3 no.2
(2009年2月号)
ナーシングビジネス誌は、比較的最近刊行された新しい看護雑誌で、主に看護管理や病院経営など、看護のビジネスとしての側面に着目した雑誌です。
今回の特集記事は「もう悩まない 勤務スケジュール 作成の基本を学ぶ」というもので、別に管理職でもない私にはどうでもいい内容。
普段はあまり手に取らない雑誌なのですが、なんだか気になるものがあったんですね。
なにげなく中を見てみたら、思わず「あった〜」と心の中で叫んでしまいました。
「これだけは知っておきたい労働基準法の基礎知識」(高平仁史、p.24〜31)
勤務表を作成する看護師長さん向けに書かれた記事ですが、有給をくれないとか時間外を勝手にカットするような、あまりに無知な師長さんにお困りの皆さんにもぜひ読んでもらいたい記事です。
これまでこのブログの中でも何度も指摘していますが、有給休暇を請求したら病院にはそれを拒否する権利はありません。つまり皆さんは理由はなんであれ、休みたいときに休む権利があるんです。
強制参加させられる病院内の勉強会。これも業務と見なされますので、時間外手当てがつきます。
そんなの社会人としての常識なのですが、病院は非常識の世界。あまり知られていません。正当な主張をしてそれが通らなかった場合。そんなとき「エビデンス」としてこの記事のコピーを手元に置いておくといいかも知れません。
新しい雑誌なので、病院図書室などにはあまりないかも知れませんが、どこかで見かけたらコピーを取っておくことをお薦めします。
参考まで、雑誌連動関連記事としてメディカ出版のウェブで、当直業務に関する法律的な解釈が解説されていました。当直業務のあるオペ室ナースの皆さん、是非読んでみてくださいね。
『ナーシングビジネス』3巻2号FEATURE連動企画 本誌で掲載しきれなかった「当直勤務」解説!
関連記事「『働きすぎは法律違反です!』…看護学雑誌特集記事」
2009年02月01日
放送大学単位認定試験
どうも、ご無沙汰しております。
ここのところ、週末の度にAHA-BLSやACLSの講習で日本全国を飛び回っていますが、昨日・今日は地元で放送大学の単位認定試験。
去年8月に無事に学士(看護学)が取得できて、その申請の関係で放送大学は中退していたのですが、申請修了後の10月から再入学しました。
学士(看護学)に続いて、今度は放送大学卒業[学士(教養)]と、学位授与機構で学士(教育学)の取得を目指して、せっせと単位獲得に励んでいるところです。
もう3期目で、放送大学の単位認定試験にもすっかり慣れてきました。
例によって、放送授業は一切視聴してません。
言いにくいのですが、日々の学習もぜんぜん。。。
一夜漬けをするわけでもなく、いまは専ら当日だけの学習でどうにかやってます。
毎日コツコツとというのもいいんでしょうけど、私には性が合いません。
教科書を読むにしても、切羽詰まらないとダラダラと漫然としてしまってちっとも進まないので、最近は当日、テスト直前に集中的に教科書を読み込むことにしています。
そうするとすごく効率がいいです。
それでも1日に4−5教科というと、それなりに計画的にやらないと厳しいこともあります。
そこで、私なりの放送大学単位取得必勝法について、少々。
あくまで単位取得法ですから、マジメに勉強をしたい方には向きませんので、その点、ご理解の程をよろしく。
まず、余計な労力を使わず単位を取るなら、やっぱり単位が取りやすい教科を狙うのは当然のこと。
幸い、放送大学のシラバスには、過去の科目毎の平均点が載ってます。
平均点が高い教科はそれだけ試験が簡単、というひとつの目安となります。
それが表情報だとすれば、もうひとつ裏情報として放送大学の単位認定試験の過去問情報が集まっているサイトを見ると、試験の難易度や雰囲気がつかめます。
例えば、
「放送大学試験対策研究会」
http://cyberconsul.com/enet/
とか。
こうした前情報を駆使して、確実に取れる科目を選ぶのが第一のポイントです。
続いてのポイントは、試験当日に勉強時間が確保できるように時間割を組むこと。
理想は、1教科おきに空き時間を作れるといいですね。
試験直前の限られた時間というのは、自分でも驚くほど集中力が高いです。
これは個人差があるかもしれませんが、私の場合、試験直前の1時間は平時の2−3時間分に相当するんじゃないかなという気がします。
以上のようにすると、半期のうち、放送大学のために必要な時間は、試験受験日と中間テスト(?)の回答に要する1日だけ、つまり2日間の時間的拘束だけで単位が取得できます。
私はこれまで放送大学で約40単位(今試験分は含まず)を取得していますが、そのために費やした時間は1年間のうち計6日です。
社会人だと働きながら大学を卒業するのは難しいとかよく聞きますが、そんなことは決してないと断言しちゃいましょう。
最後にちょっといいわけがましいことを書きますが、こんな単位取得のためだけの勉強法でもそれなりに生涯学習の効果はあります。
今回は教育学士狙いのため、まったく専門外の教育関係の単位を取っていますが、たった1時間の教科書読み込みでも、新しい考え方に触れて、自分の興味の幅が拡がってきているのを感じています。
特に心肺蘇生法の教育との絡みで成人教育・社会教育に興味があるのですが、今回の試験勉強を通して、日本の教育界での成人教育の位置づけの大枠は把握できたと思っています。
勉強とは何なのか? 既成観念で捉えがちですが、どんな勉強方法であってもそれは知の入り口であることは間違いありません。
肩肘張らずに人生のゲームとして、勉強を楽しみたいと思っています。
ここのところ、週末の度にAHA-BLSやACLSの講習で日本全国を飛び回っていますが、昨日・今日は地元で放送大学の単位認定試験。
去年8月に無事に学士(看護学)が取得できて、その申請の関係で放送大学は中退していたのですが、申請修了後の10月から再入学しました。
学士(看護学)に続いて、今度は放送大学卒業[学士(教養)]と、学位授与機構で学士(教育学)の取得を目指して、せっせと単位獲得に励んでいるところです。
もう3期目で、放送大学の単位認定試験にもすっかり慣れてきました。
例によって、放送授業は一切視聴してません。
言いにくいのですが、日々の学習もぜんぜん。。。
一夜漬けをするわけでもなく、いまは専ら当日だけの学習でどうにかやってます。
毎日コツコツとというのもいいんでしょうけど、私には性が合いません。
教科書を読むにしても、切羽詰まらないとダラダラと漫然としてしまってちっとも進まないので、最近は当日、テスト直前に集中的に教科書を読み込むことにしています。
そうするとすごく効率がいいです。
それでも1日に4−5教科というと、それなりに計画的にやらないと厳しいこともあります。
そこで、私なりの放送大学単位取得必勝法について、少々。
あくまで単位取得法ですから、マジメに勉強をしたい方には向きませんので、その点、ご理解の程をよろしく。
まず、余計な労力を使わず単位を取るなら、やっぱり単位が取りやすい教科を狙うのは当然のこと。
幸い、放送大学のシラバスには、過去の科目毎の平均点が載ってます。
平均点が高い教科はそれだけ試験が簡単、というひとつの目安となります。
それが表情報だとすれば、もうひとつ裏情報として放送大学の単位認定試験の過去問情報が集まっているサイトを見ると、試験の難易度や雰囲気がつかめます。
例えば、
「放送大学試験対策研究会」
http://cyberconsul.com/enet/
とか。
こうした前情報を駆使して、確実に取れる科目を選ぶのが第一のポイントです。
続いてのポイントは、試験当日に勉強時間が確保できるように時間割を組むこと。
理想は、1教科おきに空き時間を作れるといいですね。
試験直前の限られた時間というのは、自分でも驚くほど集中力が高いです。
これは個人差があるかもしれませんが、私の場合、試験直前の1時間は平時の2−3時間分に相当するんじゃないかなという気がします。
以上のようにすると、半期のうち、放送大学のために必要な時間は、試験受験日と中間テスト(?)の回答に要する1日だけ、つまり2日間の時間的拘束だけで単位が取得できます。
私はこれまで放送大学で約40単位(今試験分は含まず)を取得していますが、そのために費やした時間は1年間のうち計6日です。
社会人だと働きながら大学を卒業するのは難しいとかよく聞きますが、そんなことは決してないと断言しちゃいましょう。
最後にちょっといいわけがましいことを書きますが、こんな単位取得のためだけの勉強法でもそれなりに生涯学習の効果はあります。
今回は教育学士狙いのため、まったく専門外の教育関係の単位を取っていますが、たった1時間の教科書読み込みでも、新しい考え方に触れて、自分の興味の幅が拡がってきているのを感じています。
特に心肺蘇生法の教育との絡みで成人教育・社会教育に興味があるのですが、今回の試験勉強を通して、日本の教育界での成人教育の位置づけの大枠は把握できたと思っています。
勉強とは何なのか? 既成観念で捉えがちですが、どんな勉強方法であってもそれは知の入り口であることは間違いありません。
肩肘張らずに人生のゲームとして、勉強を楽しみたいと思っています。
2009年01月19日
『徹底図解 手術と解剖のしくみ』
私、勤務先の手術室で「図書係」をしています。
年間5万円の予算をもらって、手術室看護師のために役立つ本を選んで購入するというのがその仕事。
もともと本が大好きで、本屋をはしごしては立ち読みだけで1日を過ごしてしまうような人間でしたから、いつのまにかそんな役割になっちゃいました。
実は、このブログで紹介している数々の参考図書も、みんなオペ室スタッフ用に私が選んだ本をご紹介していた、というわけなんです。
昨年もかなりの数の本を選んでは購入してきましたが、ここ最近の大ヒットは 『徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで』
(坂井建雄、新星出版、1680円)という本かなと思います。

↑ 『徹底図解 手術と解剖のしくみ』
たぶん一般人向けの本だと思うのですが、その内容はあなどれません。
一般的な解剖学の話から始まって、手術とはなんぞやという話や、手術器具の基本、外科手術操作の基礎、そして各診療科の代表的な手術の概要が、精密なイラストと共に紹介されています。
こういう本って、とかく外科の初歩的な手術、たとえばヘルニアとか胃全摘くらいしか載ってないことが多いのですが、この本は眼科から整形手術まで載っていて、外科系全科を扱うオペナースには最適。
手術室専属の私がみてもとても勉強になる内容だし、オペ室ナース向けの専門書といっても過言ではないくらいのクォリティです。
うれしいのがその値段。あくまで一般書として売り出されているからでしょう、安いんです。
1,680円。
オペ室の書架においてからもこの本は大人気で、新人さんはもとより、そこそこのベテランナースも含めて個人購入してました。(師長がとりまとめて病院図書室を通じて発注。10数冊仕入れたみたい)
すべての手術室・外科系病棟の看護師にお勧めの一冊です。
年間5万円の予算をもらって、手術室看護師のために役立つ本を選んで購入するというのがその仕事。
もともと本が大好きで、本屋をはしごしては立ち読みだけで1日を過ごしてしまうような人間でしたから、いつのまにかそんな役割になっちゃいました。
実は、このブログで紹介している数々の参考図書も、みんなオペ室スタッフ用に私が選んだ本をご紹介していた、というわけなんです。
昨年もかなりの数の本を選んでは購入してきましたが、ここ最近の大ヒットは 『徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで』

↑ 『徹底図解 手術と解剖のしくみ』
たぶん一般人向けの本だと思うのですが、その内容はあなどれません。
一般的な解剖学の話から始まって、手術とはなんぞやという話や、手術器具の基本、外科手術操作の基礎、そして各診療科の代表的な手術の概要が、精密なイラストと共に紹介されています。
こういう本って、とかく外科の初歩的な手術、たとえばヘルニアとか胃全摘くらいしか載ってないことが多いのですが、この本は眼科から整形手術まで載っていて、外科系全科を扱うオペナースには最適。
手術室専属の私がみてもとても勉強になる内容だし、オペ室ナース向けの専門書といっても過言ではないくらいのクォリティです。
うれしいのがその値段。あくまで一般書として売り出されているからでしょう、安いんです。
1,680円。
オペ室の書架においてからもこの本は大人気で、新人さんはもとより、そこそこのベテランナースも含めて個人購入してました。(師長がとりまとめて病院図書室を通じて発注。10数冊仕入れたみたい)
すべての手術室・外科系病棟の看護師にお勧めの一冊です。
2009年01月10日
2009年
皆様、たいへんご無沙汰しております。
2008年も終わり、新しい年が始まってしまいました。
さて昨年はというとこのブログの休止宣言を出させてもらったりもしましたが、私にとって激動の1年でした。
もともとひとつのことに熱中するととことんはまる方でしたが、昨年は心肺蘇生法のインストラクターとして独立して、その立場を確立するために奔走していた年でした。
勤務先の病院での活動にとどまらず、市民団体を立ち上げて市民向け心肺蘇生法普及に取り組んだり、アメリカまでインストラクター修行にいったり、新たに日本救急医学会のICLSインストラクターやアメリカ心臓協会のACLSインストラクターとしても歩き出しましたし。
主たる関心事が手術室看護からBLS/ACLS普及へとシフトしてきて、だんだんと自分の中の時間配分が変わってきました。
以前は休日ともなれば、あちこちの大手本屋をはしごして、手術室看護関連の本をあさっていたのですが、昨年後半は休日のほとんどはBLS/ACLS講習への参加でブログ記事を書くような時間もほとんどとれずという状況でした。
手術室看護については、決して「極めた」なんて思ってはいません。
今の職場で抱えている"テーマ"はいくつもあるのですが、どうしてもそこに割く時間が減っていて、このブログを読んでくださっている皆さんには申し訳なく思っています。
2008年はがむしゃらに蘇生関係の講習依頼があると無条件で受けてしまっていましたが、2009年度は、少しセーブして、もうすこしバランスがとれた1年にできればいいなと思っています。
2008年も終わり、新しい年が始まってしまいました。
さて昨年はというとこのブログの休止宣言を出させてもらったりもしましたが、私にとって激動の1年でした。
もともとひとつのことに熱中するととことんはまる方でしたが、昨年は心肺蘇生法のインストラクターとして独立して、その立場を確立するために奔走していた年でした。
勤務先の病院での活動にとどまらず、市民団体を立ち上げて市民向け心肺蘇生法普及に取り組んだり、アメリカまでインストラクター修行にいったり、新たに日本救急医学会のICLSインストラクターやアメリカ心臓協会のACLSインストラクターとしても歩き出しましたし。
主たる関心事が手術室看護からBLS/ACLS普及へとシフトしてきて、だんだんと自分の中の時間配分が変わってきました。
以前は休日ともなれば、あちこちの大手本屋をはしごして、手術室看護関連の本をあさっていたのですが、昨年後半は休日のほとんどはBLS/ACLS講習への参加でブログ記事を書くような時間もほとんどとれずという状況でした。
手術室看護については、決して「極めた」なんて思ってはいません。
今の職場で抱えている"テーマ"はいくつもあるのですが、どうしてもそこに割く時間が減っていて、このブログを読んでくださっている皆さんには申し訳なく思っています。
2008年はがむしゃらに蘇生関係の講習依頼があると無条件で受けてしまっていましたが、2009年度は、少しセーブして、もうすこしバランスがとれた1年にできればいいなと思っています。
2008年10月12日
『働きすぎは法律違反です!』…看護学雑誌特集記事
・年次有給休暇がぜーんぜん取れない!
・強制参加の勉強会、残業代でないの??
・etc.
劣悪な労働環境に悩んでいる看護師さんに朗報です。


看護学雑誌2008年9月号( Vol.72 No.9)
特集「仕事熱心もいいけれど 働きすぎは法律違反です!」
私の知るかぎり、看護界の労働基準法違反の数々を真っ正面から問題にした画期的な特集記事です。
本屋さんの労働関係書コーナーに行くと、「よく分かる労働基準法」みたいな本がたくさん出ているのですが、それの看護師版です。
一般書ではふつうのサラリーマンを前提に書かれているため、交代勤務や当直などの記載があまりなく、いまいちピンとこなかったりするのですが、この特集はほんとうれしかったです。
病院の労働環境の異常さは、このブログの中でも再三取り上げていますが、ようやく上司や病院に突きつける「エビデンス」として使える資料が出てくれた、と思っています。
強制参加の勉強会なのに残業申請を認めないような上司(師長)がいたら、この雑誌を突きつけてやったらどうでしょう?
各職場に1冊置いておいて置くべき雑誌ですね。
・強制参加の勉強会、残業代でないの??
・etc.
劣悪な労働環境に悩んでいる看護師さんに朗報です。

看護学雑誌2008年9月号( Vol.72 No.9)
特集「仕事熱心もいいけれど 働きすぎは法律違反です!」
私の知るかぎり、看護界の労働基準法違反の数々を真っ正面から問題にした画期的な特集記事です。
本屋さんの労働関係書コーナーに行くと、「よく分かる労働基準法」みたいな本がたくさん出ているのですが、それの看護師版です。
一般書ではふつうのサラリーマンを前提に書かれているため、交代勤務や当直などの記載があまりなく、いまいちピンとこなかったりするのですが、この特集はほんとうれしかったです。
病院の労働環境の異常さは、このブログの中でも再三取り上げていますが、ようやく上司や病院に突きつける「エビデンス」として使える資料が出てくれた、と思っています。
強制参加の勉強会なのに残業申請を認めないような上司(師長)がいたら、この雑誌を突きつけてやったらどうでしょう?
各職場に1冊置いておいて置くべき雑誌ですね。
2008年10月09日
「疲れ果てる看護師」〜朝日新聞記事
2008年9月26日の朝日新聞に掲載された記事をご覧になりましたか?
「疲れ果てる看護師」
=24歳、宿直明けに急死=

朝日新聞の社会面に署名記事として掲載されたこの事件、私のオペ室でも話題になりました。
「問題は人数が少ないことなんだよね 人手不足なんだよ」
「この仕事の忙しさ…… 絶対事故が起きるわよ…… 怖いわ〜」
仕事に追われる苦しさをインターネットに日記を綴っていた24歳の看護師、高橋愛依さんが、その1ヶ月半後に急死。
「宿直明けの朝。ベッド代わりにストレッチャーで仮眠をとっていた高橋さんが、意識不明に陥っているのを同僚が発見。すぐに救命措置がとられたが二度と意識は戻らなかった」(同記事より)
ただのニュース記事ではなく、朝日新聞社の記者と思いますが、能瀬輝彦氏による周辺事情調査・考察が続きます。
「手術部は密度の濃い職場だ。いったん手術が始まれば、何時間も立ちっぱなしで患者の介助や医師のサポートに回る。緊急手術がいつはいるかもわからない。
そうした忙しさからか、同僚や先輩は次々退職し、26人いた職場は18人までに減った。宿直回数は増え、12日間連続の勤務になるなど疲れは溜まっていった。
それなのに、補充要員は新人ばかりで負担は逆に増え、寮に書類を持ち帰って仕事をすることも常だった」(同記事より)
うちもまさにそんな感じです。
ここのところ中堅でやめる人が多く、補充はあっても全くのオペ室未経験者ばかり。
いくら病棟で長い経験があっても、オペ室業務(実務)はまったく別。オペ室新人ナースが一人前になるには3年はかかります。
そんな事情を、人事権を握っている看護部長はまったく理解しておらず、ただの人数調整の人事配置しかしないから、職場に残った人たちはどんどん苦しくなるだけ。いまは新しく来た人たちが1年後もオペ室に残ってくれていて、そのときに自分たちが少しは楽になる、ただそれだけを願ってがんばっている感じです。
でもそのがんばりも、追い打ちをかけるように人がやめていくと、だんだん無理が出てきます。
その無理というのが、ただ「仕事がキツイ」というだけなら良いのですが、看護師の仕事はそうじゃありません。ましてやオペ室の仕事ともなれば、かなりの危険なリスクを伴う業務です。
絶対数が不足していて、かつそのうち一人前の人が半分もいない今となっては、これまでと同じ件数のオペをこなすのはどう考えても無理なのに、オペは減らない。
無理矢理手術をこなす影で犠牲になっているのは、『安全』です。
これまでは1年目の看護師同士のペアでオペを担当させることなんてあり得ないことでしたが、そうせざるをえない状況となっています。
過労の犠牲になった高橋愛依さんがブログで残していた言葉、
「この仕事の忙しさ…… 絶対事故が起きるわよ…… 怖いわ〜」
という言葉を本当に切実に感じます。
病棟と違って適正人員の基準が存在しないオペ室。7:1看護のあおりでオペ室の人員はカット。本当はいちばん手厚くして安全を確保しなければいけない職域なのに、そのガイドラインが一切存在しないのです。
病院経営的にも、いちばんの収入源となる部署なのに、その冷遇ぶりにはただただ呆れるばかり。
体を壊す前にこの場を離れようと考えてしまうのも仕方ないと納得できます。
先月末でまたひとり辞めました。
それと前後して、体調不良で連日誰かが休んでいるような日々が続き、忙しさが末期状態。
ちょうどいま、退職や部署移動の希望調査が行なわれています。
いまのオペ室崩壊に向けての序曲とならないか、、、気懸かりです。
オンコールと称して、労働基準法の週40時間の法定就業時間以外にも身柄を拘束されたり、深夜の呼び出しにも対応している手術室看護師の労働条件はどうあがいたって病棟勤務者より劣悪です。
それに耐えてがんばってきたのは、「自分たちにしかできない仕事」という自負があるからです。夜中であろうと自分が行かなければ手術はできません。病院内にナースはたくさん居たとしても、手術の準備・介助・マネージメントをできる人は自分たちの他にはいない。
そんな使命感が優位に働いているうちはいいのですが、限界を越えると発想は転換します。
同記事の最後には今回の事件の担当弁護士の方のコメントが載ってました。
「限界が来るまえに辞めてしまう看護師が多い。看護師たちの労働環境の改善は急務だ」
そう、看護師はいくらでも転職口があるのです。
問題が大きくなる前に身を引く人が多い職域。そうしてどんな劣悪なところでも入れ替わり立ち替わりは人が入っては抜けていく。その繰り返しで、決して問題の根本的解決にはならずに利用者である患者にとっては危険な状態が続いていくのです。
この記事を読んだうちの職場の主任がいってました。
この記事を書いた記者さんに病院内で講演してもらいたいなって。
こうしてオペ室勤務の特殊性と人員不足の問題が公になった今、今後の改善への兆しが少し見えた気がしました。
「疲れ果てる看護師」
=24歳、宿直明けに急死=

朝日新聞の社会面に署名記事として掲載されたこの事件、私のオペ室でも話題になりました。
「問題は人数が少ないことなんだよね 人手不足なんだよ」
「この仕事の忙しさ…… 絶対事故が起きるわよ…… 怖いわ〜」
仕事に追われる苦しさをインターネットに日記を綴っていた24歳の看護師、高橋愛依さんが、その1ヶ月半後に急死。
「宿直明けの朝。ベッド代わりにストレッチャーで仮眠をとっていた高橋さんが、意識不明に陥っているのを同僚が発見。すぐに救命措置がとられたが二度と意識は戻らなかった」(同記事より)
ただのニュース記事ではなく、朝日新聞社の記者と思いますが、能瀬輝彦氏による周辺事情調査・考察が続きます。
「手術部は密度の濃い職場だ。いったん手術が始まれば、何時間も立ちっぱなしで患者の介助や医師のサポートに回る。緊急手術がいつはいるかもわからない。
そうした忙しさからか、同僚や先輩は次々退職し、26人いた職場は18人までに減った。宿直回数は増え、12日間連続の勤務になるなど疲れは溜まっていった。
それなのに、補充要員は新人ばかりで負担は逆に増え、寮に書類を持ち帰って仕事をすることも常だった」(同記事より)
うちもまさにそんな感じです。
ここのところ中堅でやめる人が多く、補充はあっても全くのオペ室未経験者ばかり。
いくら病棟で長い経験があっても、オペ室業務(実務)はまったく別。オペ室新人ナースが一人前になるには3年はかかります。
そんな事情を、人事権を握っている看護部長はまったく理解しておらず、ただの人数調整の人事配置しかしないから、職場に残った人たちはどんどん苦しくなるだけ。いまは新しく来た人たちが1年後もオペ室に残ってくれていて、そのときに自分たちが少しは楽になる、ただそれだけを願ってがんばっている感じです。
でもそのがんばりも、追い打ちをかけるように人がやめていくと、だんだん無理が出てきます。
その無理というのが、ただ「仕事がキツイ」というだけなら良いのですが、看護師の仕事はそうじゃありません。ましてやオペ室の仕事ともなれば、かなりの危険なリスクを伴う業務です。
絶対数が不足していて、かつそのうち一人前の人が半分もいない今となっては、これまでと同じ件数のオペをこなすのはどう考えても無理なのに、オペは減らない。
無理矢理手術をこなす影で犠牲になっているのは、『安全』です。
これまでは1年目の看護師同士のペアでオペを担当させることなんてあり得ないことでしたが、そうせざるをえない状況となっています。
過労の犠牲になった高橋愛依さんがブログで残していた言葉、
「この仕事の忙しさ…… 絶対事故が起きるわよ…… 怖いわ〜」
という言葉を本当に切実に感じます。
病棟と違って適正人員の基準が存在しないオペ室。7:1看護のあおりでオペ室の人員はカット。本当はいちばん手厚くして安全を確保しなければいけない職域なのに、そのガイドラインが一切存在しないのです。
病院経営的にも、いちばんの収入源となる部署なのに、その冷遇ぶりにはただただ呆れるばかり。
体を壊す前にこの場を離れようと考えてしまうのも仕方ないと納得できます。
先月末でまたひとり辞めました。
それと前後して、体調不良で連日誰かが休んでいるような日々が続き、忙しさが末期状態。
ちょうどいま、退職や部署移動の希望調査が行なわれています。
いまのオペ室崩壊に向けての序曲とならないか、、、気懸かりです。
オンコールと称して、労働基準法の週40時間の法定就業時間以外にも身柄を拘束されたり、深夜の呼び出しにも対応している手術室看護師の労働条件はどうあがいたって病棟勤務者より劣悪です。
それに耐えてがんばってきたのは、「自分たちにしかできない仕事」という自負があるからです。夜中であろうと自分が行かなければ手術はできません。病院内にナースはたくさん居たとしても、手術の準備・介助・マネージメントをできる人は自分たちの他にはいない。
そんな使命感が優位に働いているうちはいいのですが、限界を越えると発想は転換します。
同記事の最後には今回の事件の担当弁護士の方のコメントが載ってました。
「限界が来るまえに辞めてしまう看護師が多い。看護師たちの労働環境の改善は急務だ」
そう、看護師はいくらでも転職口があるのです。
問題が大きくなる前に身を引く人が多い職域。そうしてどんな劣悪なところでも入れ替わり立ち替わりは人が入っては抜けていく。その繰り返しで、決して問題の根本的解決にはならずに利用者である患者にとっては危険な状態が続いていくのです。
この記事を読んだうちの職場の主任がいってました。
この記事を書いた記者さんに病院内で講演してもらいたいなって。
こうしてオペ室勤務の特殊性と人員不足の問題が公になった今、今後の改善への兆しが少し見えた気がしました。
参考:ブログ『 愛依 love you ずーっとあいしてる 』
↑高橋愛依さんのお母さまのブログです
↑高橋愛依さんのお母さまのブログです
2008年10月07日
近況
この3−4日、出張のBLSヘルスケアプロバイダーコースに、メディカルラリースタッフ参加、ICLSインストラクターと盛りだくさん。
充実しているといえばそうなんですけど、AHA関係だけでもこなさなければいけないデスクワークが山積み。
メールの返信も溜めに溜めまくって、関係者の皆さま、ごめんなさい! です。
AHA-PALSプロバイダーコース受講も内定しているので、テキスト買って勉強しなくちゃだし、ACLSインストラクターも早々にブースを任されることになりそうで、その勉強も、、、、
本職でも9月から新規就職の方のプリセプターもしているし、看護研究やらなんやら。
看護学士取得のための論文が終ったと思ったけど、息つくヒマがないです。
まあ、忙しいっていうのは幸せなことなのかも知れませんね。
そんな合間を縫って行ってきた3年に1度の現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ」。
横浜トリエンナーレ立ち上げ以来ずっと楽しみにしていましたが、今年はなんだかグロな感じの作品が多くてちょっと意外でした。まあ、生命の根元を問う作品ということで評価はしますが、かなり刺激的だったかなぁ。
日頃、手術の介助をしたりしていて、血みどろは慣れてますが、最初やられそうになりました。
もし横浜トリエンナーレに行かれる方は、「15歳未満制限」の作品にはご注意を!
充実しているといえばそうなんですけど、AHA関係だけでもこなさなければいけないデスクワークが山積み。
メールの返信も溜めに溜めまくって、関係者の皆さま、ごめんなさい! です。
AHA-PALSプロバイダーコース受講も内定しているので、テキスト買って勉強しなくちゃだし、ACLSインストラクターも早々にブースを任されることになりそうで、その勉強も、、、、
本職でも9月から新規就職の方のプリセプターもしているし、看護研究やらなんやら。
看護学士取得のための論文が終ったと思ったけど、息つくヒマがないです。
まあ、忙しいっていうのは幸せなことなのかも知れませんね。
そんな合間を縫って行ってきた3年に1度の現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ」。
横浜トリエンナーレ立ち上げ以来ずっと楽しみにしていましたが、今年はなんだかグロな感じの作品が多くてちょっと意外でした。まあ、生命の根元を問う作品ということで評価はしますが、かなり刺激的だったかなぁ。
日頃、手術の介助をしたりしていて、血みどろは慣れてますが、最初やられそうになりました。
もし横浜トリエンナーレに行かれる方は、「15歳未満制限」の作品にはご注意を!






